結節性硬化症

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結節性硬化症
特徴的な蝶形病変を呈した結節性硬化症患者の顔面血管線維腫
概要
診療科 神経内科, 遺伝学
分類および外部参照情報
ICD-10 Q85.1
ICD-9-CM 759.5
OMIM 191100
DiseasesDB 13433
MedlinePlus 000787
eMedicine neuro/386 derm/438 ped/2796 radio/723
Patient UK 結節性硬化症
MeSH D014402

結節性硬化症(けっせつせいこうかしょう、別名:プリングル病ボンネビル病、英名:tuberous sclerosisまたはBourneville-PringleBourneville's disease、略称:TS, TSC)とは、母斑症神経皮膚症候群)のひとつである。常染色体優性遺伝をする遺伝性疾患であり、顔面血管線維腫、てんかん、精神発達遅滞の3つの症状が特徴(3主徴)である。日本では、難治性疾患克服研究事業の対象となっている。

症状[編集]

検査[編集]

  • 頭部CT・MRI

治療[編集]

根本的な治療法は存在しない。主な症状への対症療法、開発中の薬剤等に関する情報は下記参照。

肺リンパ脈管筋腫症との関連[編集]

肺リンパ脈管筋腫症(LAM, 過誤腫性肺脈管筋腫症)は若年女性にみられるまれな疾患である。病理学的には血管筋脂肪腫の肺病変と区別することができず、LAMを肺限局型の結節性硬化症と捉える者もいる。CTではびまん性の嚢胞の形成があり、病理学的には肺胞の破壊と、平滑筋の増生が認められる。閉塞性換気障害をおこし、気胸の原因にもなる。進行例では肺移植が必要となる。

出典[編集]

  1. ^ 【新薬】ビガバトリン(サブリル)GABA分解酵素を阻害する点頭てんかん治療薬日経メディカル、2016年6月3日、2023年12月24日閲覧
  2. ^ 「アフィニトール®」、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫および上衣下巨細胞性星細胞腫の治療薬として効能効果追加承認を取得(ノバルティスファーマ株式会社 プレスリリース)2014年05月29日閲覧
  3. ^ 神経皮膚症候群に関する調査研究・結節性硬化症の顔面血管線維腫に対するラパマイシン軟膏外用療法に関する研究(片山一朗、金田眞理、田中まり(大阪大大学院医学系研究科))2011年11月8日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]