PMBOK

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PMBOKProject Management Body of Knowledge頭字語として「ピンボック」と読まれることがある)は、「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」(英語: A Guide to the Project Management Body of Knowledge、略称: PMBOK Guide、PMBOKガイド)の略語である。PMBOKガイドは、プロジェクトマネジメント協会 (PMI) が発行している。

概要[編集]

PMBOKガイドは、国際的に標準とされているプロジェクトマネジメント知識体系(ガイド、手法、メソドロジー、ベストプラクティス)であり、建設製造ソフトウェア開発などを含む幅広いプロジェクトに適用できるプロジェクトマネジメントの基盤を提供する[1]

PMBOKガイドはプロジェクトマネジメントの専門用語とガイドラインを提供する書籍である。PMIが監修し、英語版のほか、アラビア語中国語フランス語ドイツ語イタリア語日本語韓国語ポルトガル語ロシア語スペイン語で発行している。最新の第5版(英語版)は2013年1月に発行された(日本語版は、2014年2月に発行されている)。

歴史[編集]

PMBOKガイドは、最初、1987年に米国PM学会によってホワイトペーパーとして出版された。その目的は、広く適用できるプロジェクトマネジメントの情報や実践方法の、文書化と標準化であった[2]1996年に初版が、2000年に第2版が出版された。

2004年には大幅な変更を加えた第3版が出版された。2008年12月31日には第4版の英語版が出版され、他の言語版は2009年の後半に出版された。2013年1月に最新の第5版(英語版)が出版された。2017年に第6版(英語版)が出版される予定である[3]

内容[編集]

PMBOKガイドは、プロセスベースの体系であり、多数のプロセス(手順、処理)を実施することで目的を実現する。このアプローチは、ISO 9000CMMIISO 21500 など、他のマネジメント標準とも同じであり、一貫している。プロセスは、プロジェクトやその局面(フェーズ)の中で、重なり合い、相互に作用する。

プロセスは以下の用語で記述される。

  • インプット(ドキュメント、計画、設計など)
  • ツールと技法(入力を処理するメカニズム)
  • アウトプット(ドキュメント、製品など)

PMBOKガイド第5版は、47個のプロセスを、幅広いプロジェクトに適用可能な5個の基本的なプロセス群と10個の知識エリアとに分類する。

5個のプロセス群は、次のとおり。

  1. プロジェクトの立上げプロセス群 (Initiating Process Group)
  2. プロジェクトの計画プロセス群 (Planning Process Group)
  3. プロジェクトの実行プロセス群 (Executing Process Group)
  4. プロジェクトの監視・コントロール・プロセス群 (Monitoring & Controlling Process Group)
  5. プロジェクトの終結プロセス群 (Closing Process Group)

10個の知識エリアは、次のとおり。

  1. プロジェクト統合マネジメント
  2. プロジェクト・スコープ・マネジメント
  3. プロジェクト・タイム・マネジメント
  4. プロジェクト・コスト・マネジメント
  5. プロジェクト品質マネジメント
  6. プロジェクト人的資源マネジメント
  7. プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
  8. プロジェクト・リスクマネジメント
  9. プロジェクト調達マネジメント
  10. プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント

10個の知識エリアは、プロジェクトマネジメントを効果的に達成するために必要なプロセスを含む。

拡張性[編集]

PMBOKガイドは、大半の時期に大半のプロジェクトを管理するための一般的なガイドを提供するが、特別な分野への適用は、PMBOKガイドの拡張版として提供される(建築分野 第3版、政府発注分野 第3版、ソフト開発分野 ー 制作中)。

PMIは、各知識エリアを補完(詳細な定義・解説・実務への展開など)する目的で次の実務標準を発行しており、PMI日本支部から日本語版も発行している。

  1. ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー (WBS) 実務標準 第2版
  2. プロジェクトマネジャー・コンピテンシー開発体系 (PMCDF) 第2版
  3. プロジェクト・リスクマネジメント実務標準 初版
  4. プロジェクト・コンフィギュレーション・マネジメント実務標準 初版
  5. プロジェクト見積り実務標準 初版
  6. スケジューリング実務標準 第2版
  7. アーンド・バリュー・マネジメント (EVM) 実務標準 第2版

出典[編集]

  1. ^ IEEE Std. 1490-2003.
  2. ^ Holtzman, Jay (1999). "Getting Up to Standard". in PM Network 13(12).
  3. ^ Project Management Institute”. 2016年12月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]