Morphy One

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Morphy Oneモルフィーワン)とは、オープンハードウェアとして開発を試行した携帯情報端末 (PDA) である。発起者である合資会社モルフィー企画の総責任者が公募資金で試行したのちに破産宣告した。

概略[編集]

1999年HP200LXの生産中止がヒューレット・パッカードより発表された。これを契機として、後に合資会社モルフィー企画の代表者になった人物(ハンドルネーム:とよぞう)は、NIFTY-ServeのフォーラムFHPPCにて、HP200LX内での後継機となりうるDOSベースのPDAを自力で製作する構想を発表した[1]。当該人物はNIFTY-Serve上で出資者を募り、合資会社モルフィー企画を立ち上げた[2]

2001年に量産用試作基板の実装が完了したと発表された[3]。しかし、2002年には開発の行き詰まりが明らかになった[4]。具体的には2002年6月時点では、集めた出資金約7000万円のうち残資金は350万円、開発進捗状況は試作ボード上でのMS-DOSの起動不具合の原因を分析中の段階、という状況であった[4]

2003年5月20日、モルフィー企画は破産を宣告、計画は終焉を迎えた[要出典]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ Project Morphy One”. オープンハードウェア・パームトップコンピューティング協議会 (1999年11月1日). 1999年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月8日閲覧。
  2. ^ ユーザー有志で200LXライクなPDAを設計・発売”. モバイルセントラル (1999年11月1日). 2014年5月4日閲覧。
  3. ^ ユーザーが作るモバイル端末「Morphy One」、量産用試作基板の実装が完了”. マイナビニュース (2001年5月7日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月11日閲覧。
  4. ^ a b モルフィーワン計画が中止の危機? 渦中の開発者に聞く”. ASCII.jp (2002年6月28日). 2013年10月11日閲覧。

関連する人物[編集]

  • 尾崎孝良 - ハンドルネーム:OzaKit。企画・会社立ち上げをサポート。現在は弁護士

関連項目[編集]

外部リンク[編集]