DVDフォーラム

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DVDフォーラム(DVD Forum)は、DVD規格の普及促進や新たな規格の策定を主な目的とする組織である。

概要[編集]

経緯[編集]

高画質な映像が記録可能な次世代の光ディスクとして、ソニー及びフィリップスMMCDを、東芝パナソニックその他大手家電メーカーがSDをそれぞれ開発し、製品化を目指していたが、規格分裂を回避するため両者が歩み寄り、1995年DVDコンソーシアムを発足させ、両規格を融合させる形で現在のDVD規格を策定した。1997年に、よりオープンな組織として『DVDフォーラム』に改組された。DVDの規格はデファクトとなった。

記録型DVDでの分裂[編集]

しかしながら、MMCDを考案していたソニーとフィリップスはDVD-RAMへの反発から後に『DVD+RWアライアンス』という団体を作り出している。

第3世代光ディスクへ[編集]

第3世代光ディスク(当時「次世代DVD」と呼ばれる)の一種であるHD DVDはDVDフォーラムにより制定されたが、これに対抗してソニー、フィリップス、パナソニックほか多数企業は「Blu-ray Disc Association」を構成しBlu-ray Discを推進した。規格争いの結果、Blu-ray Discがデファクトとなった。

参加企業[編集]

(アルファベット順。2008年4月現在)

規格[編集]

アプリケーションフォーマット[編集]

DVDディスクフォーマット[編集]

HD DVDディスクフォーマット[編集]

HD DVD規格は、DVDフォーラムに「次世代DVD」候補として提案、2002年11月26日に「HD DVD」の名称で正式承認したことにより誕生した。2008年2月19日、HD DVD陣営の中心である東芝が全面的な撤退を発表し、BDとの規格争いは事実上終結することとなった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]