ANRS
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ANRS(アンルス、Automatic Noise Reduction System)は、日本ビクター(現・JVCケンウッド)が4チャンネルステレオの差信号ノイズ低減のために開発した音声信号用ノイズリダクションシステムである。
概要[編集]
ANRS[編集]
ドルビーBタイプと、周波数特性上互換性がある。ドルビーは音声周波数帯域を低音域と高音域に分割し、高音域信号を処理後に再合成するツーパス方式であるが、ANRSは非分離で合成するワンパス方式である。同技術は、1970年、同社が開発した4チャンネルステレオ方式である、CD-4方式で、前後の差信号におけるノイズ抑制のために開発されたものである。その後、同社製のカセットデッキなどに搭載されて認知が広まり、ドルビーとの間で互換性を正式に確認した。1980年代半ばにはドルビーB/Cタイプが主流となる。
Super ANRS[編集]
Super ANRS(スーパー・アンルス)は、磁気テープが本来持つ高域リニアリティを向上・改善させる目的で、1975年にANRSをベースに開発された。Super ANRSは高域の高レベル信号を録音時に圧縮し、再生時に伸張するもので、原理としては他のNR方式と同じである。特長は従来のANRS回路に簡単な回路の追加で改善できることで、ANRSと同じノイズリダクション効果のほか、0VU 10kHz録音で6dB、+5VU録音で12dBのダイナミックレンジの改善が可能である。ただし、ANRSとの互換性は全くなく、ノイズリダクションそのものの効果はANRSと同じである。
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