ゼネラルオーディオ

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ゼネラルオーディオ(general audio)とは、オーディオ機器(音響機器)で、業務用放送用ではない、民生用機器のうち、Hi-Fiを至上としない方向性の、主にローエンド廉価版の機種などを含む製品群のことを指す。

ゼネラルオーディオのゼネラルは、英語の「一般の」や「全般の」の意味を表す general であるが、ゼネラルオーディオとした場合には、一般市場向けの製品群として実用上、必要にして十分な性能と音質を備えた音響機器である。例えば一定以上の品質要求を満たすことが必要な業務用やいわゆるオーディオマニアのようなタイプのユーザーなどを対象とした製品では高性能ゆえに高価であるが、ゼネラルオーディオでは後述するように一般向けに普及させることを前提とした機能や性能を廉価に提供している。

オーディオマニアはHi-Fiを至上とし、あるいはそれ以外の何かを求めて、いわゆる高級オーディオを指向する。これに対し大抵の一般ユーザーはラジオ番組の内容が判別できる程度で構わなかったりCDプレーヤーであればコンパクトディスク(CD)に記録された音楽が聞こえれば事足りるなど、実用の範疇を超える一定以上の性能は過剰性能または過剰な品質と判断する。特に高品質なオーディオ関連機器はコンポーネント化されていてそれらを組み合わせたオーディオセットは場所をとる傾向もあるが、一般の家庭やワンルーム暮らしでは可搬性のある一体型筐体、または卓上型の据置き筐体でラジオが聞けてCDが再生できるCDラジカセやCDクロックラジオのようなオールインワン製品のほうが便利が良く、また必要な機器をそろえて適切に接続する必要の無いオールインワン機器は可搬性の有無に関係なくユーザーにとってはパッケージ(梱包)から取り出してそのまま電源を入れればすぐ使えると言う意味で扱いやすいものとなる。

こういった一般の消費者向けに設計され安価に提供されている音響機器全般が、いわゆるゼネラルオーディオである。しばしばオーディオマニアはゼネラルオーディオ機器を「廉価版製品」「バジェットオーディオ」などとして廉価で低性能とみなすが、オーディオマニアの指向する高級オーディオは価格面で文字通り「桁が違う」製品であり、オーディオマニア以外はゼネラルオーディオを実用的な性能と品質が安価に手に入るものとして受け入れている。

ゼネラルオーディオはしばしばコモディティ化など「需要に対して必要十分なら何処のメーカーの製品かは問われない」という側面もあるが、この中では音響特性ではなく高度なインダストリアルデザインを取り入れて意匠性を高めたデザイン家電のような差別化戦略を目指す製品も見られる。こと音響機器でも、簡便で安価なオールインワン製品でありながら音響特性ではなくデザイン面を重視したミニコンポや、廉価ながらファッション性に配慮して服飾と調和したりデザインで個性を主張するイヤホンやヘッドホンなどに、ゼネラルオーディオが音響機器としてではなく家電製品娯楽家電)として目指している方向性を見出すことも可能である。

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