荒川惣兵衛

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荒川 惣兵衛(あらかわ そうべえ[1]1898年 - 1995年)は、英語教師(終戦時に教壇を去る)で、市井の外来語研究者。愛知県名古屋市出身。名古屋在住だった。漢字表記以外にペンネームとして「あらかわそおべえ」「あらかわそうべゑ」などを用いた[2]

主な著作

  • 「日本語となった英語」研究社(発売) 1930年 私家版
約5千語。磐城中学校(旧制)教諭だった。
  • 「日本語となった英語」 改訂版 1931年 研究社 のち名著普及会 
  • 「外来語学序説」1932年 研究社 のち名著普及会 
  • 「外来語辞典」1941年 冨山房
約1万語。豊富な用例とその出典。岡倉賞受賞。
文庫サイズに収めるためか、活字は小さく、前書きも後書きもない。
本書の見出し語の多くが、現在では、注釈なしで国語辞典に立項されるほど日本語に溶け込んでおり、日本語が外来語を取り込む速度が如何に早いか再認識させてくれる。
原語が明示されているが、すでに中国を出自とする漢語を多く取り入れている。
冨山房版の改訂。
  • 「ナゴヤベンじてん」1972年 自家版
  • 「かくれたがいらいご ヤマトコトバもはんぶんは漢語だった」1976年 和漢蘭英庵
  • 「外来語に学ぶ」鈴木正編集 1980年 新泉社
  • 「中国語をごげんとするヤマトコトバ - ヤマトコトバもはんぶんは漢語のばけたものだった」増訂版 1980年 和漢蘭英庵

脚注

  1. ^ 荒川惣兵衛』 - コトバンク
  2. ^ 国立国会図書館サーチ

参考文献

外部リンク