アメリカ海軍天文台
United States Naval Observatory | |
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設置場所 | Observatory Circle , アメリカ合衆国 |
座標 | 北緯38度55分17秒 西経77度04分01秒 / 北緯38.9214度 西経77.0669度座標: 北緯38度55分17秒 西経77度04分01秒 / 北緯38.9214度 西経77.0669度 |
形式 | 政府機関, 天文台 |
ウェブサイト |
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アメリカ海軍天文台(アメリカかいぐんてんもんだい、英:United States Naval Observatory)は、アメリカ海軍の管轄下にある天文台。
概要
アメリカ合衆国における最も古い研究機関の一つであり、天体観測や時報の提供を行っている。
ワシントンD.C.にあるため利便性を考慮し、1974年に敷地内のオブザーバトリー・サークル1番地にアメリカ合衆国副大統領の公邸が設けられた。
1830年に「Depot of Charts and Instruments」として設立され、1842年に政府機関となっている。天文台の目的はアメリカ海軍におけるクロノメーターの調整や航法図などの整備を行うことにあった。現在地へは1893年に移転してきている。
産業が発展するにつれ、船舶以外にも時刻の正確さに対する要望が出てきた。天文台は、正確な時刻を得ることができるために、その要望に答え、電信や鉄道事業に対して時報の提供を行うようになり、1912年10月28日、バージニア州にある海軍のアーリントン無線局(呼出符号:NAA)が、海軍天文台の信号を使って無線で時報を定時発信するようになった。
2006年現在でも、天文台は原子時計によって計時された時報サービスをラザフォート・アップレトン研究所と協力して行っている。GPSシステムで用いられている時刻は、この天文台の時刻を基にマイクロ秒単位で調整されている。
ワシントンD.C.に近いため、光害の影響を受けるようになっている。