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チュウガタスジシマドジョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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チュウガタスジシマドジョウ
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
[1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : 骨鰾上目 Ostariophysi
: コイ目 Cypriniformes
上科 : ドジョウ上科 Cobitoidea
: ドジョウ科 Cobitidae
: シマドジョウ属 Cobitis
: ナミスジシマドジョウCobitis striata
亜種 : チュウガタスジシマドジョウCobitis striata striata
学名
Cobitis striata striata Ikeda, 1936
和名
チュウガタスジシマドジョウ

(中型條縞泥鰌)

チュウガタスジシマドジョウ(中型條縞泥鰌、Cobitis striata striata )は、日本固有のシマドジョウの一種。ナミスジシマドジョウの3亜種の1つ。以前はスジシマドジョウ中型種瀬戸内型と呼ばれていたもの。タイプ産地は香川県高松市であるが、その標本は現在も行方不明である[2]。別名はタテジマドジョウ[3]

分布

本州瀬戸内海流入河川(和歌山県の北部・奈良県北西部・京都府南部・大阪府兵庫県南部・岡山県南部・広島県山口県南東部)と日本海流入河川の一部(島根県中部)、四国瀬戸内海流入河川(重信川水系以東の愛媛県桑野川水系以北の徳島県香川県)、九州瀬戸内海流入河川(長狭川水系から城井川水系の福岡県中津平野大分県[3][2]

形態

全長6~9㎝。第2口髭の長さは眼径と同程度。骨質盤は円形。尾鰭の模様は2~4列の明瞭な弓状の横帯をもつ。胸鰭第1分枝軟条の上片は細い。体側に3~5列の横帯があり、点列になることもある。特に2列の横帯が目立つ。また、繁殖期の雄はより太く明瞭になり、同時に体側斑紋の腹側から2つ目の横帯は胸鰭腹鰭間筋節数は13~14。卵黄径は1.0㎜。尾鰭の黒点は上が明瞭[3]

生態

河川中・下流や付随する農業用水路に生息し、岸部に植生がある、流れが緩やかな砂泥底の場所を好む。繁殖期は5~7月頃で、水温が高い河川敷の湿地や小溝に移動して夜間に産卵する。2年以上生きる[3]デトリタスや底生小動物を食す。

地方名

  • 岡山県 ヤナギドジョウ、スナドジョウ(混称)
  • 山口県 スナムグリ(混称)
  • 四国各地 ササドジョウ(混称)、カワドジョウ(混称)[3]

保全状況

河川改修による砂底などの生息場の減少、産卵場の消失や移動阻害などによって個体数が減少している[2]絶滅危惧Ⅱ類に指定されている[3]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

レッドリスト[1]

関連項目

脚注

  1. ^ a b 環境省レッドリスト2020 https://www.env.go.jp/content/900515981.pdf
  2. ^ a b c 細谷和海 『増補改訂 日本の淡水魚』 山と渓谷社 193貢
  3. ^ a b c d e f 中島亨 『LOACHES OF JAPAN 日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑』 山と渓谷社 2017年 120~123貢 ISBN 4635062872