吉田仙太郎
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吉田 仙太郎(よしだ せんたろう、1926年 - 2015年4月[1])は、ドイツ文学者、大阪女子大学名誉教授。関西チェコ/スロバキア協会顧問。
来歴・人物
大阪府生まれ。広島高等学校出身、京都大学独文科卒。岡山大学講師、大阪女子大学助教授、教授、1988年定年退官、名誉教授。
トーマス・マンやホーフマンスタールなど主に20世紀のドイツ語作家について研究した。フランツ・カフカが専門。新潮社「全集」版では膨大な手紙を訳・担当した。大阪女子大学時代の弟子中堂恒朗によれば、その訳業は学会でも高く評価されたという[2]。
1963年から、大阪府立大学と大阪女子大学との混声合唱団EWA CHORで顧問を務めた[3]。
2003年には、広島高等学校時代の先輩である俳人目崎一三の遺稿詩文集を旧友たちと再刊した。「遺稿集には目崎さんの文才が見事に集まっている」と評している[4]。
翻訳
- グスタフ・ヤノーホ 『カフカとの対話 手記と追想』 筑摩叢書 1967、復刊1984
- ちくま学芸文庫(改訳版) 1994、みすず書房〈始まりの本〉 2012
- ヨーアヒム・カイザー『現代の名ピアニスト』白水社 1971
- 『カフカ全集9 手紙 1902~1924』マックス・ブロート編、新潮社 1981、復刊1992
- ヨーゼフ・ロート『放浪のユダヤ人 ロート・エッセイ集』平田達治共訳、法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1985
- 『カラヤン自伝を語る』フランツ・エンドラー編 白水社 1989、新装版2011
- テオ・ヒルスブルンナー『ドビュッシーとその時代』西村書店 1992。大作曲家とその時代シリーズ
- 『観察 カフカ自撰小品集1』高科書店 1992
- 『田舎医者 カフカ自撰小品集2』高科書店 1993
- 『断食芸人 カフカ自撰小品集3』高科書店 1994
- 『カフカ自撰小品集』みすず書房〈大人の本棚〉 2010
- フランツ・カフカ『夢・アフォリズム・詩』編訳 平凡社ライブラリー 1996
- ハンス=ゲルト・コッホ編『回想のなかのカフカ 三十七人の証言』平凡社 1999
編纂
脚注
- ^ “吉田仙太郎:みすず書房”. www.msz.co.jp. 2021年8月7日閲覧。
- ^ 中堂恒朗「吉田仙太郎先生」『女子大文学. 外国文学篇 川上・吉田両教授退職記念号』第40巻、大阪女子大学英文学科、1988年、13-14頁、hdl:10466/10497、ISSN 0286-9276。
- ^ “EWA CHOR 年譜|大阪府立大学混声合唱団 エヴァ・コール OB・OG会 (EWA CHOR OB・OG会)”. ewachor.jp. 2020年1月29日閲覧。
- ^ “福山誠之館・原爆に散った学徒兵 目崎一三の詩才知って”. wp1.fuchu.jp. 2020年1月29日閲覧。
- ^ “平成18年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 19 (2006年11月3日). 2007年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月19日閲覧。
参考
- カフカ自撰小品集 - 紀伊國屋書店