フーゴ・フォン・ホーフマンスタール

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フーゴ・フォン・ホーフマンスタール
Hugo von Hofmannsthal
Hugo von Hofmannsthal.jpg
誕生 1874年2月1日
Flag of Austria-Hungary (1869-1918).svgオーストリア=ハンガリー帝国ウィーン
死没 (1929-07-15) 1929年7月15日(満55歳没)
オーストリアの旗 オーストリア、ウィーン
職業 詩人小説家劇作家
国籍 オーストリアの旗 オーストリア
文学活動 青年ウィーン(Jung-Wien)
象徴主義印象主義
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フーゴ・ラウレンツ・アウグスト・ホーフマン・フォン・ホーフマンスタール(Hugo Laurenz August Hofmann von Hofmannsthal, 1874年2月1日 - 1929年7月15日)はオーストリア詩人作家劇作家ホフマンスタールとも表記される。ウィーン世紀末文化を代表する青年ウィーン英語版ドイツ語版(Jung-Wien)の一員であり、印象主義的な新ロマン主義の代表的作家。

ホーフマンスタール家は、チェコ出身のユダヤ系の商人イザーク・レーフ・ホーフマン(フーゴの曽祖父)が貴族の称号を受け、地名風のホフマンの谷)を名乗るようになったことに始まる家系なので(正しくは Hofmann von Hofmannsthalで一つの姓)、「ホーフマンシュタール」は誤読。

生涯[編集]

1874年、ウィーンの富裕な商家の家系に生まれる。もともとユダヤ系の家系であったが、祖父はイタリア人の女性と、父はドイツの農家の女性と結婚しており、フーゴ自身にはユダヤ、イタリア、ドイツの血が流れている。幼年期から家庭教師がついてギリシア・ラテン文学を始め、中世、ルネサンス文学にいたるヨーロッパの古典文学を学んだ。ギムナジウム時代から詩作を始め、早くも16歳の頃よりLorisTheophil Morrenなどの筆名を用いて戯曲や随筆を発表し文壇を驚かせた。1891年芸術至上主義を掲げる5歳年上のシュテファン・ゲオルゲと知り合い多大な影響を受け、ゲオルゲの主宰する『芸術草紙』の寄稿者となった。1892年ウィーン大学に入学し、法律を学ぶ。しかし、後にロマンシュ諸語、特にその詩法の研究に転じた。

初期には象徴主義的な詩も発表していたが、特に『痴人と死』などの世紀末的な雰囲気をたたえた韻文劇で名声を得た。27歳のときに、世紀転換点における芸術家の精神的な危機を架空の手紙の形で記した『チャンドス卿の手紙』を発表、これが彼自身の転機ともなり、以降はソフォクレスエウリピデスなどの古典劇に近代的解釈を加えて優れた翻案・改作を作り出した。またこの時期にリヒャルト・シュトラウスと組んで『薔薇の騎士』などのオペラや喜劇などを執筆している。

第一次世界大戦の後オーストリア=ハンガリー帝国崩壊に大きな精神的ショックを受け、晩年は過去の文化や伝統に結びついた文化評論や書物の編集に励んだ。1929年、卒中により死去。息子フランツが拳銃自殺をしたわずか2日後のことであった。

主な作品[編集]

ウィーンにある生家
  • 1891年 きのう Gestern (戯曲。17歳)
  • 1892年 ティツィアーノの死 Der Tod des Tizian (戯曲)
  • 1893年 痴人と死 Der Tor und der Tod (戯曲)
  • 1898年 Der Frau im Fenster (韻文劇)
  • 1900年 Der Kaiser und die Hexe (韻文劇)
  • 1902年 チャンドス卿の手紙 Der Brief des Lord Chandos
  • 1903年 エレクトラ Elektra (ギリシア古典劇に基づく)
  • 1911年 ナクソス島のアリアドネ Ariadne Auf Naxos
  • 1916年 Alkesis (ギリシア古典劇を基礎)
  • 1907年 Gedichte (詩全集)
  • 1907-17年 Prosaische Schriften (散文集)
  • 1911年 薔薇の騎士 Rosenkavalier (歌劇)
  • 1911年 イェーダーマン Jedermann (戯曲)
  • 1919年 影のない女 Die Frau ohne Schatten (歌劇)
  • 1925年 塔 Der Turm (戯曲)
  • 1932年 アンドレアス Andreas (小説、未完)

主な日本語訳[編集]

  • 『ホーフマンスタール選集』(全4巻、河出書房新社、1972-74年)
     1.詩・韻文劇、2.小説・散文、3.論文・エッセイ、4.戯曲(富士川英郎小堀桂一郎川村二郎前川道介ほか訳)
  • 「痴人と死と」森鴎外訳『一幕物』易風社 1909
  • 『エレクトラ』松居松葉訳 鈴木書店 1913
  • 『窓に立てる女』伊庭孝訳 現代社 1913
  • 『エレクトラ』村上静人訳 アカギ叢書 1914
  • 『謎』森林太郎訳 現代社 1914
  • 「エレクトラ」近代劇選集 楠山正雄新潮社 1920
  • 「ヱレクトラ姫 女ハムレツト』守田有秋訳 集栄館 1923
  • 「窓に倚る夫人の独白」木下杢太郎訳 近代劇大系 近代劇大系刊行会 1923
  • 『文芸論集』富士川英郎訳 山本書店 1942
  • 『詩に就ての対話』富士川英郎訳 角川書店 飛鳥新書 1947
  • 『アンドレアス』大山定一筑摩書房 1958
  • 「騎兵の物語」松本道介訳『世界文学大系 第91 (近代小説集)』筑摩書房 1964
  • 「バッソンピエール元帥の体験」山川丈平訳『ドイツの文学 第12巻 (名作短篇)』三修社 1966
  • 「バソンピェール元帥の体験」川村二郎訳『世界の文学 第54 (ドイツ名作集)』中央公論社 1967
  • 『影のない女』高橋英夫訳『世界文学全集 20世紀の文学 第32 (ズベーボ,ホフマンスタール)』集英社 1967
  • 「ホーフマンスタール詩集」富士川英郎訳『世界名詩集 第8 (ゲオルゲ,ホーフマンスタール)』平凡社 1968
  • 『ホーフマンスタール詩集』板倉鞆音訳編 思潮社 1968
  • 「詩集」川村二郎訳『世界文学全集 カラー版 別巻 第1巻 (世界名詩集)』河出書房新社 1969
  • 『詩人と現代』横山滋理想社 1970
  • 「イェーダーマン」津川良太訳『現代世界演劇 4 (宗教的演劇)』白水社 1971
  • 「バソムピエール元帥綺譚」福田宏年訳『ドイツ短篇24』集英社 1971
  • 『友の書』都筑博弥生書房 1972
  • 『筑摩世界文学大系63 ホーフマンスタール、ヨーゼフ・ロート』(大山定一ほか訳、筑摩書房、1974年)、代表作を所収
  • ナクソス島のアリアドネ I幕の歌劇(序劇付) 対訳』志田麓,寺本まり子共訳 新期社 1979
  • リルケ/ホーフマンスタール往復書簡』塚越敏訳 風信社 1983 『文芸書簡 1899~1925』(文化書房博文社、2003年)
  • 川村二郎訳『ホフマンスタール詩集』(小沢書店、1994年、岩波文庫 2009年)
  • 檜山哲彦訳『チャンドス卿の手紙 他十篇』(岩波文庫 1991年)
  • 川村二郎訳『チャンドス卿の手紙 アンドレアス』(講談社文芸文庫、1997年)
  • 富士川英郎訳『詩集・拾遺詩集』(平凡社ライブラリー、1994年)
  • リヒャルト・シュトラウス 往復書簡全集』(中島悠爾訳、音楽之友社 2000年)
  • 『オペラ「薔薇の騎士」誕生の秘密 R・シュトラウス/ホフマンスタール往復書簡集』(大野真監修・堀内美江訳、河出書房新社、1999年)
  • 『ばらの騎士』田辺秀樹訳 音楽之友社 オペラ対訳ライブラリー 2001

外部リンク[編集]