大塩町
おおしおちょう 大塩町 | |
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廃止日 | 1959年5月1日 |
廃止理由 |
編入合併 大塩町 → 姫路市 |
現在の自治体 | 姫路市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 兵庫県 |
郡 | 印南郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
面積 | 3.30 km2. |
総人口 |
6,870人 (国勢調査、1955年) |
隣接自治体 | 姫路市、高砂市 |
大塩町役場 | |
所在地 | 兵庫県印南郡大塩町(大字なし) |
座標 | 北緯34度46分45秒 東経134度45分25秒 / 北緯34.77928度 東経134.75708度座標: 北緯34度46分45秒 東経134度45分25秒 / 北緯34.77928度 東経134.75708度 |
ウィキプロジェクト |
大塩町(おおしおちょう)は、兵庫県印南郡にあった町。現在の姫路市大塩町・大塩町汐咲にあたる。 少子高齢化が進んでいる。
本項では町制前の名称である大塩村(おおしおむら)についても述べる。
地理
- 海洋:播磨灘
- 河川:西浜川
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、近世以来の大塩村が単独で自治体を形成。
- 1926年(大正15年)4月1日 - 大塩村が町制施行して大塩町となる。
- 1959年(昭和34年)5月1日 - 姫路市に編入。同日大塩町廃止。
合併問題
「昭和の大合併」において、大塩町は町内の合意形成が難しく、県を巻き込んで一時紛糾する問題となった[1]。
町村合併促進法に基づき兵庫県は当初、「大塩町、的形村、北浜村が合併すること」としたうえで、「将来高砂市に合併することが考えられる」という附記を加えた計画を策定していた。ところが的形村は住民の8割以上が姫路市との合併を望み、3町村の合併協議会から早々に離脱した。そこで大塩町長は高砂市との合併を直接進めることとし、高砂市議会も1956年9月11日に合併委員会を設置し、準備を整える。一方、大塩町民の中にも姫路市との合併を望む声が大きくなり、1956年11月に姫路市は大塩町に合併を申し入れる。
1956年12月28日の大塩町議会において姫路市と高砂市のどちらを合併相手とするか態度を決しようとしたが賛否が伯仲し、1957年1月7日の再審議で姫路7票、高砂5票、白票2、退席1で姫路市との合併を進める旨を議決した。これに基づき、翌日に大塩町長は姫路市を訪れ、合併を正式に申し入れる。これに対し兵庫県が反発し、1月12日に「高砂市、大塩町、北浜村」の合併を勧告し、高砂市側も勧告の推進を県に陳情した。この勧告に対し姫路市は「住民の意思を無視し中央の一方的な合併の強制はいけない」と反論し、大塩町との合併を粛々と進める旨を表明した。2月18日に姫路市と大塩町との合併覚書に調印し、3月7日の町議会で正式に姫路市との合併を議決する。
1957年9月5日に姫路市と大塩町との連署で兵庫県知事に自主的合併として申請するも、兵庫県は県の合併計画によらないものとしてこの申請を受理しなかった。その後自治庁も絡んで時間をかけた調整が行われ、最終的に「大塩町の住民投票によって最後の決定を行う」方針が決定された。1959年4月18日の住民投票により、県の合併計画に賛成1263票に対し反対2280票に達し、姫路市との自主合併が認められることとなった。
交通
鉄道路線
脚注
- ^ 「姫路市史」p.366~369
参考文献
- 姫路市史編集専門委員会編集「姫路市史」第6巻本編近現代3 平成28年3月30日発行
- 角川日本地名大辞典 28 兵庫県