弦楽四重奏曲第15番 (ショスタコーヴィチ)
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弦楽四重奏曲第15番変ホ短調Op.144は、旧ソ連の作曲家、ショスタコーヴィチの書いた、最後の弦楽四重奏曲である。1974年に作曲された。
初演
[編集]1974年11月15日にレニングラードでタネーエフ弦楽四重奏団によって初演された。
曲の構成
[編集]ショスタコーヴィチの死の前年に作曲されたこの曲は、6つの標題の付いたアダージョを切れ目なく演奏するという特異な構成をしている。特に第2楽章の冒頭では、十二音全てを一音ずつ、弱音から強音まで全音符で奏でるという珍しい構成となっている。第1楽章と第6楽章の中間部を除いて全て変ホ短調のみで書かれている。第1楽章ではシューベルトの弦楽四重奏曲第14番のモチーフが現れる。楽章配置は以下のとおり。
- 第1楽章:エレジー(Adagio)
- 第2楽章:セレナード(Adagio)
- 第3楽章:間奏曲(Adagio)
- 第4楽章:ノクターン(Adagio)
- 第5楽章:葬送行進曲(Adagio molto)
- 第6楽章:エピローグ(Adagio - Adagio molto)
演奏時間は約35分。
編成
[編集]ドミートリイ・ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲 |
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