アセフェート
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アセフェート | |
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IUPAC名 | ホスホルアミドチオ酸-O,S-ジメチル-N-アセチル |
分子式 | C4H10NO3PS |
分子量 | 183.2 |
CAS登録番号 | 30560-19-1 |
密度と相 | 1.4 g/cm3, |
融点 | 92-93 °C |
アセフェート(英語: Acephate)とは、有機リン系の農薬、殺虫剤の一種である。商品名はオルトラン。
使用
主に野菜や園芸植物につくアブラムシの抑制に使われる。また、芝、森林に対して葉もぐり虫、ケムシ、ハバチ、アザミウマ、アリの抑制にも使われる。
アセフェートは多数の植物に対し無害であると考えられている。しかし、アセフェートの加水分解生成物であるメタミドホスは有害である。また、アセフェートは加熱によって分解し、リン、窒素および硫黄の酸化物といった有害ガスを放出する。
性質
アセフェートは水によく溶け、また植物体への浸透移行性に優れ、加えて植物体内で移動しやすい性質があるので、1回の散布で効果が1ヶ月持続し、害虫予防薬に向いている。特にアブラムシの吸汁性害虫に有効である。
販売
商品名「オルトラン」の粒剤・水和剤が販売されていたが、日本で最初のジェネリック農薬として、JA全農から「ジェイエース」の商品名で発売されている。同様に、住友化学からも「スミフェート」の商品名で発売されている。
アリに対しては、糖類と混合したベイト剤(アリアトール)が用いられる。
毒性
アセフェートはその少量での使用にもかかわらず、鳴禽類(ウグイス、ツグミ、ヒバリなど)の方角感覚を狂わせるという結果も報告されている。 海域への活性物質の移動の危険性、及び水、海洋汚染の危険性に影響を与える可能性がある。
ヒトの一日摂取許容量(ADI)は、0.03ミリグラム。