バイロン男爵
表示
バイロン男爵 | |
---|---|
Arms:Argent three Bendlets enhanced Gules Crest:A Mermaid proper Supporters:On either side a Horse of a brown bay colour unguled Or
| |
創設時期 | 1643年10月24日 |
創設者 | チャールズ1世 |
貴族 | イングランド貴族 |
初代 | 初代男爵ジョン・バイロン |
現所有者 | 13代男爵ロバート・バイロン |
相続人 | チャールズ・バイロン閣下 |
付随称号 | なし |
現況 | 存続 |
モットー | Crede Byron (Trust Byron) |
バイロン男爵(英語: Baron Byron)は、イングランド貴族の男爵位。
歴史
清教徒革命(イングランド内戦)期に王党派として行動した庶民院議員ジョン・バイロン(1599–1652)は、1643年10月24日にイングランド貴族ランカスター州におけるロッチデールのバイロン男爵(Baron Byron, of Rochdale in the County Palatine of Lancaster)に叙せられた。この爵位は彼の弟たちへの特別継承権を認めていた[1][2][3]。
この規定により初代男爵の死後、弟のリチャード・バイロン(1606–1679)が2代男爵位を継承した。以降彼の男系男子によってバイロン男爵位は継承されていく[3][2]。
5代男爵ウィリアム・バイロン(1722–1798)の弟ジョン・バイロン(1723–1786)は海軍軍人であり、探検航海家として知られた[4]。その孫である6代男爵ジョージ・ゴードン・バイロン(1788–1824)は、『ドン・ジュアン』や『チャイルド・ハロルドの巡礼』を創った詩人として著名である[4]。
2016年現在の当主は第13代バイロン男爵ロバート・バイロン(1950ー)である[2][5]。
16世紀から1818年までノッティンガムシャーのニューステッド・アビーを邸宅としていた。現在はハンプシャーのバートリー在住。家訓は「バイロンを信じろ(Crede Byron)」[2]。
バイロン家にこの爵位以外の保有爵位はない[2]。
バイロン男爵 (1643年)
- 初代バイロン男爵ジョン・バイロン (1599–1652)
- 2代バイロン男爵リチャード・バイロン (1606–1679)
- 3代バイロン男爵ウィリアム・バイロン (1636–1695)
- 4代バイロン男爵ウィリアム・バイロン (1669–1736)
- 5代バイロン男爵ウィリアム・バイロン (1722–1798)
- 6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロン (1788–1824)
- 7代バイロン男爵ジョージ・アンソン・バイロン (1789–1868)
- 8代バイロン男爵ジョージ・アンソン・バイロン (1818–1870)
- 9代バイロン男爵ジョージ・フレデリック・ウィリアム・バイロン (1855–1917)
- 10代バイロン男爵フレデリック・アーネスト・チャールズ・バイロン (1861–1949)
- 11代バイロン男爵ルパート・フレデリック・ジョージ・バイロン (1903–1983)
- 12代バイロン男爵リチャード・ジェフリー・ゴードン・バイロン (1899–1989)
- 13代バイロン男爵ロバート・ジェイムズ・バイロン (1950ー)
- 法定推定相続人は、現当主の長男チャールズ・リチャード・ゴードン・バイロン (1990-)
家系図
バイロン男爵バイロン家系図
ジョン (-1623) | |||||||||||||||||||||||||||||||
初代バイロン男爵 ジョン (1599-1652) | 2代バイロン男爵 リチャード (1606–1679) | ||||||||||||||||||||||||||||||
3代バイロン男爵 ウィリアム (1636–1695) | |||||||||||||||||||||||||||||||
4代バイロン男爵 ウィリアム (1669–1736) | |||||||||||||||||||||||||||||||
5代バイロン男爵 ウィリアム (1722–1798) | ジョン (1723–1786) | リチャード (1724–1811) | |||||||||||||||||||||||||||||
ジョン (1756–1791) | ジョージ (1758–1793) | リチャード (1769–1837) | |||||||||||||||||||||||||||||
6代バイロン男爵 ジョージ (1788–1824) | 7代バイロン男爵 ジョージ (1789–1868) | ジョン (1804–1878) | |||||||||||||||||||||||||||||
8代バイロン男爵 ジョージ (1818–1870) | フレデリック (1822–1861) | ウィリアム (1831–1907) | ジョン (1832–1895) | ||||||||||||||||||||||||||||
9代バイロン男爵 ジョージ (1855–1917) | 10代バイロン男爵 フレデリック (1861–1949) | ウィルフリッド (1871–1936) | リチャード (1870–1939) | ||||||||||||||||||||||||||||
11代バイロン男爵 ルパート (1903–1983) | 12代バイロン男爵 リチャード (1899–1989) | ||||||||||||||||||||||||||||||
13代バイロン男爵 ロバート (1950-) | |||||||||||||||||||||||||||||||
チャールズ (1990-) 法定推定相続人 | |||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
注釈
出典
- ^ Lundy, Darryl. “John Byron, 1st Baron Byron of Rochdale” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
- ^ a b c d e Heraldic Media Limited. “Byron, Baron (E, 1643)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年2月15日閲覧。
- ^ a b Browne, Richard Charles (1886). Stephen, Leslie (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 8. London: Smith, Elder & Co. pp. 157–161.
{{cite encyclopedia}}
: 引数|ref=harv
は不正です。 (説明) . In - ^ a b 松村赳 & 富田虎男 2000, p. 111.
- ^ Lundy, Darryl. “Robert James Byron, 13th Baron Byron of Rochdale” (英語). thepeerage.com. 2016年2月15日閲覧。
参考文献
- 松村赳、富田虎男『英米史辞典』研究社、2000年(平成12年)。ISBN 978-4767430478。