ゆらぎ
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ゆらぎとは、ある量の平均値からの変動をいう。
物理学
物理学において、ゆらぎとは、広がりまたは強度を持つ量(エネルギー・密度・電圧など)の空間的または時間的な平均値からの変動を指す。ゆらぎの大きさを表すのに用いられる二乗平均ゆらぎは、統計学における分散と同じものである。
すなわち、の測定を多数回行ったとき、測定値の平均値を、 番目の測定値をとすると、二乗平均ゆらぎ(分散)は
と表される。
ゆらぎの性質を分類する方法として、パワースペクトルがよく用いられる。
平衡ゆらぎと非平衡ゆらぎ
平衡ゆらぎについては、アインシュタインがブラウン運動から一般論を展開し、オンサーガーが相反定理という形でまとめあげた。
このゆらぎの一般論は、平衡から遠く離れた状態においても適応できるように拡張された。その典型例がゆらぎの定理であり、またジャルジンスキー等式と呼ばれる恒等式である。特にゆらぎの定理は、平衡近傍で適応すると古典系の線形応答理論が導かれ、等温系で適応するとジャルジンスキー等式を導くことが出来る枠組になっている。[1]
熱力学
熱力学において、ゆらぎとは熱平衡状態からのずれ、もしくは熱平衡にほど遠い系の状態を指す。
伝送品質
パルス列の位相が短時間にゆらぐ現象で、周波数が10ヘルツ未満である場合はワンダといわれ、10ヘルツ以上はジッタという[2]。
脚注
関連項目
外部リンク
- 日本ゆらぎ現象研究会ホームページ
- Fluctuations - スカラーペディア百科事典「ゆらぎ」の項目。