照井翠
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照井 翠(てるい みどり、1962年(昭和37年)9月7日 - )は、岩手県花巻市出身の俳人。岩手県北上市在住。岩手県内の高校で長く国語教師を務める。現在「寒雷」「草笛」同人、現代俳句協会会員[1]。 東日本大震災では、岩手県立釜石高校で被災、1ヶ月間体育館と合宿所で生活した[2]。
来歴
1990年、「寒雷」に入会し加藤楸邨に師事。同年「草笛」に入会。1993年「草笛」同人。1996年「草笛」新人賞、「寒雷」同人。2001年「草笛賞」優秀賞。2002年、第20回現代俳句新人賞[3]。
2011年、岩手県釜石市で東日本大震災により被災。2013年、第5句集『龍宮』により第12回俳句四季大賞および第68回現代俳句協会賞特別賞を受賞[1]。『龍宮』は震災に直面して以降の句を中心とした句集で、「双子なら同じ死顔桃の花」「寒昴たれも誰かのただひとり」などの句を収めている。朝日新聞の天声人語[4]やNHK[5]などにも取り上げられ、高野ムツオの震災句集『萬の翅』とともに俳壇の内外で話題となる。蛇笏賞の候補にもなった[6]。 2019年、エッセイ集『釜石の風』により第15回日本詩歌句筆評論大賞 随筆評論部門奨励賞を受賞[7]。
句集
- 『針の峰』(1998年)
- 『水恋宮』(2001年、角川書店)
- 『翡翠楼』(2004年、本阿弥書店)
- 『雪浄土』(2008年、角川学芸出版)
- 『龍宮』(2013年、角川学芸出版)
- 『泥天使』(2021年、コールサック社)
- 文庫新装版『龍宮』(2021年、コールサック社)
エッセイ集
- 『釜石の風』(2019年、コールサック社)
脚注
- ^ a b 照井 翠 (特別賞)(てるい・みどり) - 現代俳句協会
- ^ 「癒せぬ 3月の喪失」読売新聞2016年3月11日
- ^ 照井 翠(てるい・みどり) - 現代俳句協会
- ^ 朝日新聞 2014年2月11日 掲載
- ^ くらし解説 「震災・原発事故を詠む」 | くらし解説 | 解説委員室:NHK
- ^ 第47回蛇笏賞 選評 角川財団ウエブページ
- ^ 令和元年度(第15回)日本詩歌句随筆評論大賞および協会賞の結果発表 NPO法人 日本詩歌句協会ウエブページ
参考文献
- 照井翠『龍宮』角川学芸出版、2013年7月25日。ISBN 978-4-04-652772-1
- 照井翠『釜石の風』コールサック社、2019年3月11日。ISBN 978-4-86435-377-9
- 照井翠『泥天使』コールサック社、2021年1月11日。ISBN 978-4-86435-462-2
外部リンク
- 照井翠とは - 現代俳句人名事典 Weblio辞書
- 照井翠 俳人(岩手県立釜石高校国語教諭) - 日本記者クラブ 記者クラブでの会見の動画を掲載