コンテンツにスキップ

シルヴァン・ディリエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Buf2001 (会話 | 投稿記録) による 2021年6月20日 (日) 14:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

シルヴァン・ディリエ
Silvan Dillier
基本情報
本名 シルヴァン・ディリエ
Silvan Dillier
生年月日 (1990-08-03) 1990年8月3日(34歳)
国籍 スイスの旗 スイス
身長 183cm
体重 75kg
選手情報
所属 アルペシン・フェニックス
分野 ロードレース
役割 選手
特徴 クラシックスペシャリスト
アマチュア経歴
2009
2010
2012
2013
アトラス
シャンベリー・CF
EKZ・レーシング
BMC・デベロップメント
プロ経歴
2011
2014-2017
2018-2020
2021-
フォアアールベルク
BMC・レーシングチーム
AG2R・ラ・モンディアル
アルペシン・フェニックス
主要レース勝利
世界選手権 TTT(2014、2015年)
スイス選手権 ロードレース(2017, 2021年)
スイス選手権 ITT(2015年)
スイス選手権 マディソン(2011年)
スイス選手権 オムニアム(2011年)
ジロ・デ・イタリア 区間1勝
ツアー・オブ・広西 山岳賞(2018)
ルート・デュ・スュド 総合優勝(2017年)
最終更新日
2021年6月20日

シルヴァン・ディリエ(Silvan Dillier、1990年8月3日 - )は、スイスバーデン出身の自転車競技ロードレース)選手。2014年2015年のチームタイムトライアル世界王者。

経歴

2009年、スイス選手権ロードレースのU23部門で優勝。2010年AG2R・ラ・モンディアルの下部育成チームであるシャンベリー・シクリズムフォーメーションに加入。スイス選手権個人タイムトライアルのU23部門で優勝し、U23スイス代表にも選出され、世界選手権にも出場。結果は個人タイムトライアルで40位、ロードレースはリタイア。

2011年オーストリアコンチネンタルチーム、フォアアールベルクでプロデビュー。オランダアペルドールンで行われた世界選手権トラックレースに出場。団体追い抜きで12位、ポイントレースでは8位入賞。ヨーロッパ選手権トラックレースにも出場し、U23部門のマディソンで優勝。ロードレースではスイス選手権個人タイムトライアルのU23部門で2連覇を達成した。

2012年、スイスのアマチュアチーム、EKZ・レーシングに移籍し再びアマチュアライダーになる。トラックレースでは、ヨーロッパ選手権トラックレースで個人追い抜きとマディソンの2種目で金メダルを獲得。ロードレースではスイス選手権個人タイムトライアルのU23部門で3連覇を達成した。またツール・ド・ラブニールでは第1ステージで優勝し、総合リーダージャージを3日間着用した。しかし、トップ10入りを目指していた世界選手権ロードレース U23 個人タイムトライアルでは28位に終わった。

2013年、翌年のプロ入りを目指してBMC・レーシングチームの下部育成位チーム、BMC・デベロップメントに加入。ツール・ド・ノルマンディで総合優勝し、フレッシュ・アルデネーズでも優勝した。シーズン前半での活躍が認められ、8月からBMC・レーシングチームのトレーニーになる。BMC・レーシングチームの一員として参加した、ツアー・オブ・アルバータでは第2ステージで区間優勝し、翌年の正式契約を掴んだ。

BMC時代(2014-2017年)

チーム所属1年目から活躍し、グロサー・プライス・デス・カントン・アールガウで2位、ツール・ド・ワロニーで総合3位、ヴァッテンフォール・サイクラシックスで9位に入る。スペインポンフェラーダで行われた世界選手権には、チームタイムトライアルにBMC・レーシングチームの一員として出場し、世界チャンピオンに輝いた。その後、ロードレースに賭けて個人タイムトライアルを出場しなかった、ファビアン・カンチェラーラの代わりに個人タイムトライアルに出場して18位に入った。

2015年ジロ・デ・イタリアに初出場し、総合52位で完走。翌月行われたスイス選手権個人タイムトライアルで優勝。世界選手権には、2年連続でチームタイムトライアルにBMC・レーシングチームの一員として出場し、2連覇を達成した。

2017年ジロ・デ・イタリア第6ステージにて、ジャスパー・ストゥイヴェンとの一騎打ちを制して初のUCIワールドツアー及びグランツールでの優勝を獲得した[1]。7月には、ルート・デュ・スュドで総合優勝した。

AG2R時代(2018年-)

2018年、クラシックレースの強化を図る、AG2R移籍ストラーデ・ビアンケでは落車し、親指を骨折した。しかし、4月のルート・アデリ・ド・ヴィトレで復帰し、いきなり優勝。パリ〜ルーベではレース開始1時間後、集団からアタックして逃げに乗り、残り53kmで集団からアタックしてきた世界チャンピオンのペーター・サガンとゴールまで逃げ切り、2位に入った。

ロードレースでの主な戦績

  • 2006年
    • スイス選手権 ノービス ロードレース 優勝
  • 2007年
    • スイス選手権 ジュニア 個人タイムトライアル 2位
  • 2008年
    • スイス選手権 ジュニア 個人タイムトライアル 優勝
  • 2009年
    • スイス選手権 U23 ロードレース 優勝
  • 2010年
    • スイス選手権 U23 個人タイムトライアル 優勝
    • ツール・デュ・ロワール・エ・シェール 総合8位
  • 2011年
    • スイス選手権 U23
      • 個人タイムトライアル 優勝
      • ロードレース 2位
  • 2012年
    • スイス選手権 U23
      • 個人タイムトライアル 優勝
      • ロードレース 2位
    • ツール・ド・ラブニール 区間優勝(第1ステージ)
    • ベルナー・ルントファート 優勝
    • ツール・ド・ジロンド 総合8位
  • 2021年
    • スイス選手権 ロードレース 優勝

グランツール

ジロ・デ・イタリア

  • 2015年:総合52位
  • 2016年:リタイア(第3ステージ)
  • 2017年:総合67位、区間優勝(第6ステージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ

トラックレースでの主な戦績

オリンピック

世界選手権

ジュニア世界選手権

  • 2008年 ケープタウン
    • マディソン 3位

ワールドカップ

  • 2011-2012年
    • アスタナ大会 マディソン 2位
  • 2012-2013年
    • アグアスカリエンテス大会 団体追い抜き 2位
    • アグアスカリエンテス大会 マディソン 3位

ヨーロッパ選手権

  • 2011年 アナディア(U23)
    • ポイントレース 1位
    • 団体追い抜き 3位
  • 2011年 アペルドールン
    • ポイントレース 2位
  • 2012年 アナディア(U23)
    • 個人追い抜き 1位
    • マディソン 1位
    • 団体追い抜き 2位
  • 2015年 グランジュ
    • 団体追い抜き 2位

スイス選手権

  • 2008年
    • ジュニア オムニアム 優勝
    • マディソン 3位
  • 2009年
    • 1kmタイムトライアル 2位
    • マディソン 3位
  • 2010年
    • ポイントレース 2位
  • 2011年
    • マディソン 優勝
    • オムニアム 優勝
  • 2012年
    • マディソン 3位
  • 2015年
    • マディソン 3位

その他の優勝した大会

  • UIVカップ チューリッヒ大会:2008年
  • UIVカップ アムステルダム大会:2009年
  • ヌメア4日間レース:2009年
  • チューリッヒ6日間レース:2013年

脚注

参考文献