カルノシン
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カルノシン[1] | |
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(2S)-2-[(3-Amino-1-oxopropyl)amino]-3-(3H-imidazol-4-yl)propanoic acid | |
別称 β-Alanyl-L-histidine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 305-84-0 |
PubChem | 439224 |
ChemSpider | 388363 |
UNII | 8HO6PVN24W |
KEGG | C00386 |
ChEMBL | CHEMBL242948 |
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特性 | |
化学式 | C9H14N4O3 |
モル質量 | 226.23 |
外観 | Crystalline solid |
融点 |
253 °C (decomposition) |
関連する物質 | |
関連する酵素 | カルノシン合成酵素 カルノシナーゼ |
関連物質 | イミダゾールジペプチド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
カルノシン(carnosine)は、β-アラニンとヒスチジンから成るジペプチド(イミダゾールジペプチド)である。構成するヒスチジンにはキラル中心が存在するため、L-カルノシンとD-カルノシンが存在する。ただし、天然のものは全てL-カルノシンである。L-カルノシンのIUPAC組織名は、N-β-アラニル-(S)-ヒスチジン(英語、N-β-alanyl-(S)-histidine)である。
局在
[編集]カルノシンはヒトなどの哺乳類では、筋肉や神経組織に高濃度に存在している。鳩やアヒル、鯨などの一部の動物において、N-メチルカルノシン (アンセリン)あるいはバレニンが多く見られる。
研究状況
[編集]関連項目
[編集]- アセチルカルノシン - 白内障の治療に用いる化合物。
- カルノシン血症 - 酵素異常・欠損に因るカルノシン過剰症。
- アンセリン - 抗酸化作用を持つジペプチドの1つで、鳥類から発見された。
- カルノシン合成酵素 - カルノシンを合成する酵素である。
脚注
[編集]- ^ “C9625 L-Carnosine ~99%, crystalline”. en:Sigma-Aldrich. 2011年8月5日閲覧。
- ^ “Effects of carnosine supplementation on glucose metabolism: Pilot clinical trial”. Obesity (Silver Spring, Md.) 24 (5). (2016). doi:10.1002/oby.21434. PMID 27040154.