73式軽機関銃

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73式軽機関銃
73式軽機関銃
種類 軍用機関銃
製造国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
設計・製造 第1機械工場[1]
仕様
種別 汎用機関銃
口径 7.62mm
銃身長 608mm
使用弾薬 7.62mm×54R
装弾数 ベルト給弾式/30発箱型弾倉
作動方式 ガス圧
全長 1,190mm
重量 10.6kg
発射速度 600-700発/分
歴史
設計年 1973年
配備期間 1973年 -
配備先 朝鮮人民軍
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北朝鮮のプロパガンダ広告。中央の兵士が73式軽機関銃を手にしている

73式軽機関銃は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮人民軍向けに設計・製造された軽機関銃である。

開発・運用[編集]

人民軍向け兵器製造の責任部門である第1機械工場で開発された。生産が開始された時期は不明だが、1960年代ソビエト連邦PK機関銃の設計に影響を受けているとされる。

1982年にはベルト給弾のみ可能な82式機関銃が採用され、主力軽機関銃の座を退いたが、以後も73式の使用は続いている[2]2002年、国連軍停戦監視委員会によって、非武装地帯近辺の北朝鮮兵士が境界線の北方100~400mの位置に73式を配置していることが確認された[3]。2012年3月9日に朝鮮中央通信が報じた映像[4]の中でも、箱型弾倉を装填した73式による射撃訓練の様子が確認できる。

韓国軍では、73式軽機関銃および82式機関銃が使用する7.62x54mmR弾の高い火力と射程を脅威と捉え、国境警備を担当する部隊に対しK3 5.56mm機関銃よりも大口径の7.62mm級機関銃の配備を進める方針を発表している[5]

北朝鮮以外の国ではほとんど確認されていないが、イランが73式軽機関銃を輸入しており、2015年には対ISIL作戦を展開するイラク国民動員軍英語版(PMF)に供給されたとも言われている[6][7]。また、韓国軍は少なくとも1丁の73式軽機関銃を鹵獲しているが、その入手方法は明かされていない[2]

設計[編集]

積極的な情報公開が行われていないこともあり、73式軽機関銃の詳細は未だ不明である。

主な設計はPK機関銃に基づいており、弾薬は同じ7.62x54mmR弾を用いる。銃身交換ハンドルも似た位置に配置しており、二脚を標準装備する。

PKと大きく異なるのは給弾機構で、PKがベルト式給弾のみに対応しているのに対して、チェコスロバキアVz.52軽機関銃チェコ語版に基づく弾倉給弾/ベルト給弾の切り替え機能を有する。また、取り外し可能な銃身スリーブなど、独自の変更箇所を持つ[8]

82式機関銃はおおむねPKM機関銃のコピーだが、銃床や二脚、照準器の形状に73式軽機関銃との類似点がある[2]

脚注[編集]

  1. ^ Bermudez Jr., p 50.
  2. ^ a b c North Korean Small Arms”. Small Arms Defense Journal. 2015年7月8日閲覧。
  3. ^ U.N.: North Korea has violated DMZ agreement”. CNN (2002年12月27日). 2011年6月8日閲覧。
  4. ^ 「報復の銃・砲火を浴びせる朝鮮人民内務軍将兵」(Youtube)
  5. ^ 軍, K3 기관총보다 화력 3배 센 기관총 개발·배치키로”. 朝鮮日報 (2012年4月10日). 2015年7月8日閲覧。
  6. ^ Iranian delivered North Korean Type-73 machine guns joining the fight against the Islamic State in Iraq”. Oryx Blog (2015年5月26日). 2015年7月8日閲覧。
  7. ^ Iran-backed PMF weapons & vehicles of 'Operation Labyek Ya Hossein'”. Uskowi on Iran (2015年5月27日). 2015年7月8日閲覧。
  8. ^ Type 73 7.62 mm general purpose machine gun (Korea, North), Machine guns”. Jane's. 2011年6月8日閲覧。

参考文献[編集]

  • Bermudez Jr., Joseph S. (2001-03-14). The Armed Forces of North Korea. I.B. Tauris. ISBN 1-86064-486-4. 

外部リンク[編集]