5弦ベース

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5弦ベース(ごげんベース)とは、主にアコースティックベース及びエレクトリックベース(エレキベースギター)のバリエーションの一つ。

一般的に、通常の4弦エレクトリックベースのチューニングE-A-D-G」に、最低音であるEよりも5フレット分音が低い「Low-B」音弦を付加、あるいはG弦の開放よりも5フレット分音が高い「High-C」弦が付加された楽器。

起源となったコントラバスでは5弦ベースを用いる場合、低音弦をLOW-B(ドイツ読みではH)に調弦するケースとチェロの最低音に合わせて低音弦をC音に調弦するケース「C-E-A-D-G」のどちらも見られるが、エレクトリックベースでは最低音を足した場合「B-E-A-D-G」でも、高音弦を足した場合「E-A-D-G-C」でも、完全四度の関係でチューニングされる事が殆どである。 ただし用途や共演する楽器の傾向により他の調弦も使われており、LOW-Aに調弦された7弦ギター(「A-E-A-D-G-B-E」)とのユニゾン目的で最低音をAにした「A-E-A-D-G」に調弦するケースや(俗に言うドロップチューニング。この場合ギターの5弦、7弦、ベースの5弦が3オクターブでユニゾンする)、コードを表現しやすくするためギターの調弦の「E-A-D-G-B-E」を模して「E-A-D-G-B」(「High-C」弦を半音下げ)に調弦するケース等がある。また、5弦目により太い弦を張り最低音をFにした「F-A#-F-A#-D#」など極めて低いチューニングにするアーティストもいる。(Northlane英語版のベーシスト、Alex Milovicのチューニングである。)

主な経緯[編集]

1970年代後半から、アメリカのスタジオ・ミュージシャンであるジミー・ジョンソンアンソニー・ジャクソンが楽器メーカーと共同開発し使い始め、1980年代におけるポップスロックフュージョンなどポピュラー音楽の多様化に伴い普及する。奏法は、通常の4弦エレクトリックベースと同じであるが、より広い音域を持つことから、様々なベーシストに使用されている。

開発の経緯、及び普及した一因にシンセサイザーの普及の影響も挙げられる。従来の4弦エレクトリックベースでは調主音がE以下であった場合、楽曲の一番落ち着くトニック・コードの際に対位法に逆らうケースでも音域を上げて終わらせるか、運指の変わる変則チューニングを用い最低音を拡張するしか無かった。対してシンセサイザーはピアノと同じ音域を持つため、ベースの音色を再現させれば無理なくE音以下の最低音を表現出来る。この音楽的なジレンマを解決する目的が、5弦ベースが普及する経緯には含まれている。YESクリス・スクワイアは、デジタル技術の台頭目覚ましい80年代当時(YESとしては『ロンリーハート』がヒットした時代)のサウンドの中で“ベースの領域”を保持したいとの思いから、マイケル・トバイアス(Michael Tobias)の低音弦ベース開発に協力した経緯を、自身の教則ビデオ(「スターリックス」シリーズ)で語っている。また、現代でもジミー・ハスリップなどのスタジオ・ミュージシャンが、アレンジャーからベースラインにレトロなニュアンスを加える際に4弦ベースを要求されたり、アレンジのベースラインを完全再現するために5弦ベースを要求されるなどのスタジオ作業の裏話をベースマガジンなどで語っている。

関連項目[編集]