コンテンツにスキップ

阪埜光男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阪埜 光男(ばんの みつお、1932年11月13日 - 2016年11月6日[1])は、日本の法学者。専攻は、商法会社法慶應義塾大学名誉教授。父は極東軍事裁判にてA級戦犯板垣征四郎陸軍大将の弁護人を務めた阪埜淳吉[2]。次男は慶應義塾大学医学部准教授の阪埜浩司[3][4]

人物・来歴

[編集]

阪埜淳吉・錥子の長男として生まれる[2]。義弟に日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)元取締役を務めた白川和則がいる[5]

1951年に東京都立西高等学校、1955年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業する。1957年に同大学大学院法学研究科修士課程を修了し、法学部助手となる。1963年に慶應義塾大学助教授、1970年に法学部教授に昇任する。1973年-1977年まで慶應義塾常任理事、1983年に法学部長および法学研究科委員長、1988年-1993年に慶應義塾体育会理事を歴任する。1993年に定年退職後、桐蔭横浜大学法学部教授および法学部長となる。また、同年に第二東京弁護士会に登録し弁護士となった。1998年に駿河台大学教授に就任後、図書館委員長、学術情報運営部長などを務め、2006年に同大学を退職した。

この間、1966年に西ドイツザールラント大学へ留学、1985年に米国のカリフォルニア大学バークレー校客員研究員として在外研究をする。また、国税庁税務大学校講師、司法試験第二次試験考査委員、法制審議会商法部会委員、日本リスク・コンサルタント協会会長を歴任した。

著書

[編集]
  • 『新株引受権の法理』(慶應大学通信, 1969年)
  • 『株式会社法概説』(三嶺書房, 1988年/1994年/1998年)
  • 『会社法はこう変わった』(東京法経学院出版, 1990年)
  • 『株式会社法の論理』(成文堂, 1990年)

脚注

[編集]

注釈・出典

[編集]
  1. ^ 訃報一覧 駿河台大学同窓会
  2. ^ a b 『大岡昇平全集』 23巻、筑摩書房、1994年、737頁。 
  3. ^ “おくやみ 阪埜光男氏 慶応大名誉教授、会社法”. 東京新聞. (2016年11月19日) 
  4. ^ Dr. 阪埜 浩司”. 「WhytRunner」Specialist Doctors Interviews - 輝き続ける専門医 - by Whytlink(ホワイトリンク). 2022年11月25日閲覧。
  5. ^ 人事興信錄』人事興信所、2001年https://books.google.com/books?id=fTs0AQAAIAAJ&newbks=0&printsec=frontcover&pg=PP2273&dq=%E7%99%BD%E5%B7%9D%E5%92%8C%E5%89%87%E3%80%80%E9%95%B7%E7%94%B7&hl=ja