鐸木能子

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鐸木能子(すずき よしこ、昭和3(1928)年 - 平成20(2008)年 )は日本人形作家群馬県伊勢崎市出身。木彫木目込み衣装人形という伝統技法を現代の雛人形制作に取り入れた。

人物[編集]

1928年、群馬県伊勢崎市の蝋燭問屋細野家の4女として生まれる。聖路加女子専門学校(後の聖路加看護大学、現・聖路加国際大学)卒業。
1965~1974年、人形作家・大谷鳩枝(人間国宝・平田郷陽氏直弟子、陽門会会員)に師事し、平田郷陽氏が完成させた「木彫木目込み衣装人形」の技法を学ぶ。
独立後、鹿児島寿蔵(人間国宝 1898-1982)、圓鍔勝三(芸術院会員・文化勲章受章 1905-2003)、円鍔元規(日展評議員)らの門を叩き、指導を受けながら、伝統工芸技法と現代的な人形アートの双方に目を向けた独自の人形制作の道を歩む。日本新工芸家連盟に所属し、1989年、日展会友に。
1984年、横浜高島屋美術画廊にて第一回個展。1993年、高島屋東京店(日本橋)美術画廊にて第二回個展。この頃から木彫木目込み衣装人形の技法を生かした独自の雛人形制作に力を入れ、弟子育成のために「木の鐸会(きのすずかい)」を創設。1998年以降、毎年、高島屋東京店(日本橋)美術画廊にて創作雛人形展を開く。
2008年、脳梗塞で倒れ、没す。
作家・音楽家・狛犬研究家の鐸木能光は長男。

エピソード[編集]

聖路加女子専門学校時代の恩師が日野原重明(1911-2017)で、戦時中は日野原氏の指揮の下、聖路加病院に運び込まれる負傷者たちの看護に明け暮れた。 聖路加看護大学の元学長・常葉恵子(2003年没)とは同期。聖路加国際大学玄関のマントルピース上に飾られている「希望」と題した人形は、大学の新校舎落成を祝って鐸木能子が寄贈したもの。

参考文献[編集]

  • 木の鐸会 鐸木能子・鐸木郁子の創作雛人形 (ISBN 978-4910117119、2016、タヌパック)
  • 聖路加看護大学のあゆみ 改定版 (2010、聖路加看護大学大学史編纂・資料室編)
  • 神奈川新聞平成7(1995)年2月8日「創造の周辺 人形作家・鐸木能子さん」

外部リンク[編集]