草野貞之

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草野 貞之(くさの ていし、1900年9月4日 - 1986年1月11日)は、白水社社長、フランス文学者。 福岡県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科卒[1]中央大学教授、1931年教授のまま白水社に入り、33年取締役ルナールの『にんじん』を岸田国士の訳で出版、映画化上映もありベストセラーとなる。1943年社長。51年文庫クセジュを創刊。墓所は多磨霊園

著書[編集]

  • 『簡単仏文法』白水社 1928

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翻訳[編集]

  • アンリ・ド・レニエ『水都を描く』訳註 白水社・仏蘭西文学訳註叢書 1926
  • 『ふらんす小噺集 対訳詳註』訳註 白水社 1928
  • アナトオル・フランス『エピキュウルの園』第一書房 1929
  • アンドレ・ビイ『新興仏蘭西文学 詩・小説・思想』白水社 1931
  • アンリ・ド・レニエ『ヴェニス物語』山本書店・山本文庫 1936
  • 「アトレバトスのコム」『アナトオル・フランス短篇小説全集 第5巻』白水社 1940

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  1. ^ 『文藝年鑑』1955による。鈴木徹造『出版人物事典』では仏文科とあるが、履歴に引きずられたものと考える。