大阪広域環境施設組合舞洲工場
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(舞洲工場から転送)
大阪広域環境施設組合舞洲工場(おおさかこういきかんきょうしせつくみあい まいしまこうじょう)は、大阪府大阪市此花区北港白津の人工島・舞洲にある大阪広域環境施設組合の清掃工場である。
概要
[編集]大阪市環境局により建設され、2001年(平成13年)4月に竣工した。2015年(平成27年)4月1日付で大阪市の他の清掃工場とともに、一般廃棄物の処理を行う一部事務組合である「大阪市・八尾市・松原市環境施設組合」(現:大阪広域環境施設組合)へ移管された。
外観は同じく大阪市により建設された舞洲スラッジセンターと同様に、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインした。ただし、フンデルトヴァッサー自身は当工場の完成を見ることなく2000年2月に死去している。なお、フンデルトヴァッサーは地元オーストリア・ウィーンでもごみ焼却場「シュピッテラウ焼却場」を設計している。
2001年から2007年までの7年間の年平均見学者数は約1万7,000人で、他の清掃工場と比べて3倍以上となっている[1]。2017年に朝日新聞は、観光名所として年間約1万2千人が見学に訪れ、そのうち3割が外国人だと報じている[2]。
2022年(令和4年)より日立造船は、環境省委託事業「次世代型廃棄物処理システムの開発」の実証運転を当工場敷地内で実施している[3]。
諸元
[編集]- 概要[4]
- 所在地:大阪市此花区北港白津1-2-48
- 敷地面積:約33,000平方メートル
- 着工:1997年(平成9年)3月
- 竣工:2001年(平成13年)4月
- 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
- 規模:地上7階、地下2階
- 延床面積:約57,000平方メートル
- 煙突高さ:120m
- 事業費:609億円
- 焼却設備
- 粗大ごみ処理設備
- 処理能力:170t/日
- 回転式破砕機(120t/5h)1基、低速回転式せん断破砕機(50t/5h)
脚注
[編集]- ^ 「建築夢伝説 井上章一さんが歩く 舞洲工場」毎日新聞大阪本社、2008年5月24日、夕刊9面
- ^ 奇抜な外観、まるでUSJ ごみ焼却場、「観光名所」に:朝日新聞デジタル 2017年10月22日
- ^ 環境省委託事業「次世代型廃棄物処理システムの開発」での実証運転を開始 2022年4月1日 日立造船株式会社
- ^ 舞洲工場パンフレット 大阪広域環境施設組合
- ^ 日立造船、「ゴミを電気に変える」で攻勢 造船出身でない社長に聞く「世界一」構想 | 資源・エネルギー | 東洋経済オンライン 2013年6月13日
- ^ 日立造船公式サイト「ごみ焼却発電施設 Hitz世界No.1戦略」アーカイブ、オリジナル
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 舞洲工場 - 大阪広域環境施設組合