緒方道彦

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緒方 道彦(おがた みちひこ、1926年3月6日[1] - 2008年4月17日)は、日本の医学者登山家教育者

経歴[編集]

長崎医科大学長崎大学医学部の前身)教授緒方大象(のち九州大学医学部名誉教授)の長男として、長崎県に生まれる。父・大象は政治家緒方竹虎の実兄である。福岡県中学修猷館旧制第五高等学校を経て、1952年、九州大学医学部を卒業。五高時代から山岳部に所属し、九大在学中の1949年に、福岡山の会に入会する。

1956年から1957年にかけて、第1次南極観測隊に医師として同行し、昭和基地建設を側面支援する。1959年、九州大学医学部生理学教室に入局し、医学博士となる。フロリダ大学ロックフェラー医学研究所に留学し、1964年九州大学医学部助教授、1967年同教授に就任。その後、オックスフォード大学ハイデルベルク大学で研究し、1970年9月、九州大学教養部長に就任。同年、福岡山の会のダウラギリ登山隊の隊長となり、登頂に成功する。1978年4月、九州大学に健康科学センターを創設し、初代センター長に就任。1984年、福岡山の会会長に就任。1989年3月、退官し九州大学名誉教授となる。

1990年4月、久留米大学附設中学校・高等学校校長に就任し、1993年3月に退任後は同名誉校長となる。2000年、福岡県山岳連盟会長に就任。2004年瑞宝中綬章を受章[2]

2008年肝細胞癌のため死去[1]。叙従四位

脚注[編集]

  1. ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.140
  2. ^ 平成16年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 4 (2004年4月29日). 2004年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月25日閲覧。