秋山範二
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秋山 範二 (あきやま はんじ、1893年9月 - 1980年6月7日[1])は、日本の哲学者。専門は道元の禅の研究。元滋賀大学学長事務取扱[2]。滋賀大学名誉教授。
来歴・人物
[編集]1893年(明治26年)香川県豊田郡柞田村(現 観音寺市柞田町)に秋山清七(柞田村第6代村長・1906-1918年在任[3])の長男として生まれる。旧制香川県立三豊中学校、旧制第六高等学校を経て、1919年(大正8年)東京帝国大学哲学科卒業。1920年(大正9年)旧制滋賀県立八幡商業学校教諭。1923年(大正12年)彦根高等商業学校開校に合わせ着任、1924年(大正13年)教授就任。1928年(昭和3年)から1930年(昭和5年)までドイツに留学する。1947年(昭和22年)彦根経済専門学校の校長に就任[4]。戦後の学制改革に伴う滋賀大学発足に尽力し1949年(昭和24年)5月31日から6月28日まで滋賀大学学長事務取扱の任にあった。同年、同大学の初代経済学部長に就任。哲学、倫理学、宗教学を教授、ドイツ語も講じた。宗教学に於いては道元の禅の研究を行い、禅の研究者グループ「白雲会」主宰。道元、禅に関する研究論文を多く著した。1959年(昭和34年)滋賀大学名誉教授[5]。
栄典
[編集]著書
[編集]- 『道元の研究』岩波書店、1935年
- 『道元禅師と行』山喜房仏書林、1940年
- 『道元の研究』岩波書店、1941年
- 『禅家の思想と宗教』山喜房仏書林、1962年
- 『道元の研究』黎明書房、1965年
脚注
[編集]- ^ 『毎日新聞』(東京本社)1980年(昭和55年)6月9日付朝刊、14版23面「訃報欄」
- ^ 『滋賀大学 歴代学長』
- ^ 観音寺市誌 資料編 1985, p. 139.
- ^ 1944年4月に彦根高等商業学校より改称
- ^ 滋賀大学史編集委員会 1989, p. 441、670.
- ^ 『官報』(号外第53号)1969年(昭和44年)4月30日、p.2
- ^ 『官報』第16034号、1980年(昭和55年)7月3日、p.15
参考文献
[編集]- 「秋山範二先生年譜・著作目録」『彦根論叢』第34号・人文科学特輯第7号、秋山範二先生還暦記念論文集、滋賀大学経済学会、1956年、403-406頁。
- 『観音寺市誌 資料編』(増補改訂版)香川県観音寺市、1985年。
- 滋賀大学史編集委員会 編『滋賀大学史』滋賀大学創立40周年記念事業実行委員会、1989年。