社交界
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社交界(しゃこうかい、英: fashionable society)とは、王族、貴族、上流階級の名家などの人々が集い、社会交流する場のこと。英語の"society"から来ている。
それゆえ、歴史的には、爵位や称号など勲章や地位を持たぬ者は、基本的には出席することができない集まりだった。
概説[編集]
知的で洗練された会話や振る舞いをすることが求められ(国際儀礼第一級)、各国間での高度な外交や交渉事や政治や経済の方向性や流れなどがあたかも世間話のように決められている歴史的な場でもある。欧米では社交界デビューする若い女性をデビュタントと称する。日本人も社交界にデビューしており、特に社交界で「東洋の真珠」とまで称されたデヴィ夫人が有名である。
ヴェルサイユ宮殿などフランスの宮廷に起源を持つサロンが有名である。明治時代の日本でも社交界を育てるため、鹿鳴館が造られ、華族文化が開花した(文明開化)。現代日本においても、皇族、旧華族、名門家、政治家、高級官僚、財界人、各国要人、大使を含む外交官、名士などが集う"社交界"があり、夜会(パーティー)などが催されている。
近年、セレブリティー(著名人、セレブタント、成金など)らが集うパーティーやイベント等が、ほぼ同義の意味で、多くのメディアで報道されたりするが全く別物である。それら平民富裕層の社交の場のことはふつうクラブと呼ぶ。
参考文献[編集]
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- 村上リコ『図説 英国社交界ガイド』河出書房新社 2017年1月26日 ISBN 978-4-309-76249-4
- ラトナサリ・デヴィ・スカルノ 『社交界への誘い』 リヨン社 2003年10月 ISBN 978-4576031927