白湯

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白湯(さゆ、しらゆ)は、を沸かしただけで何も入れていないのこと[1]

湯冷まし(ゆざまし)は、をぬるく冷ました物[2]

用途[編集]

飲用
新生児や体の弱っている者の水分補給に少量の白湯を飲ませたり、薬を飲む際に一緒に飲んだりする。薬の飲み方として、冷たい水を避け、できるだけ多めの水かぬるま湯で飲むことが望ましいとされる[3]。また、水を加熱し、5分程度沸騰させれば、ほとんど全ての病原菌を死滅させることが可能なため、災害時には安全な飲用水となる[4]
料理用
カップ麺お茶漬けなど、料理にもお湯を用いる場合がある。
懐石料理では、お焦げを白湯に入れて薄く塩味をつけた焦がし湯に用いる。また、韓国では同様の飲料をスンニュンと呼ぶ。
殺菌用
熱水消毒は、有効で安全かつ経済的な消毒法である[5]。80℃10分間の処理により、芽胞を除くほとんどの栄養型細菌、結核菌真菌ウイルスを感染可能な水準以下に死滅または不活性化することができる[5]
上水道が利用できない地域では、殺菌のためにも用いられる。生物学の実験では、簡易な内容に限ってであるが、滅菌水として使える[要出典]

中国における白湯[編集]

中国では年間を通じて白湯を飲む習慣が根付いるほか、体調がすぐれない時には「とりあえず白湯をたくさん飲むように」と言われるなど、まるで白湯が万能薬であるかのように扱われている[6]。中国では紀元前まで遡る「孟子」ですでに「冬には湯を飲み、夏には水を飲む」と白湯を飲む習慣が記載されている。さらに、西洋の細菌学が流入し、水を煮沸することによる殺菌効果が知られてからは、1936年に「新生活運動」を、1951年には「愛国衛生運動」が全国的に展開され、白湯を飲むことを推奨した。これにより新婚カップルが新居に準備すべきものの一つとして、新品の魔法瓶がマストアイテムになったり、米ロサンゼルス・タイムズ紙に「嘘のようなホントの話 中国で飲み物と言えば白湯だけ」と題する文章が掲載されるなど社会に定着している。そのため、中国人は欧米人や日本人が冷たい氷水を飲むことは奇妙かつ極めて不健康な行為だと感じていたが、年々変化は進んでおり、白湯ではなくコールドドリンクを楽しむ中国人の若者も増えてきている。[7]

脚注[編集]

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  1. ^ 白湯(さゆ)とは”. コトバンク. 2014年8月20日閲覧。
  2. ^ 湯冷まし(ユザマシ)とは”. コトバンク. 2014年12月15日閲覧。
  3. ^ 一般社団法人 宮崎県薬剤師会 - 正しい薬の飲み方”. www.miyayaku.or.jp. 2020年3月20日閲覧。
  4. ^ 巨大地震に備えて(その2)|愛知県衛生研究所”. www.pref.aichi.jp. 2020年3月20日閲覧。
  5. ^ a b Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 | 2)方法による分類”. 2020年3月20日閲覧。
  6. ^ 中国で万能薬のように扱われる「白湯」、日本人が飲まないなんて=中国サーチナ - 2021年4月20日
  7. ^ どうして中国人は白湯を飲むのが好きなの?起源はココに!人民日報日本語版 - 2019年7月3日

外部リンク[編集]