環式化合物

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環式化合物(かんしきかごうぶつ、cyclic compound)とは、主に有機化学において構成する原子が環状に結合した化合物のことである[1]。環式化合物には芳香族化合物であるものとそうでないものがある。一つの分子中に1より多くの環が存在する化合物は多環式化合物と呼ぶ。環の大きさは3原子からなるものから多くの原子からなる環まで様々であり、環の種類は全ての原子が炭素であるもの(すなわち炭素環)や原子が全て炭素以外のもの(無機環式化合物)、炭素と炭素以外の原子をどちらも含むもの(複素環式化合物)がある。環の大きさ、環を形成する原子間の個々の結合の結合次数、環内でのそれらの配置に依存して、炭素環および複素環式化合物は芳香族または非芳香族となる。後者の場合、環原子環の結合は完全に飽和されたものから様々な数の多重結合を持つものまで様々である。また、環を構成する原子数が12を越えるものは大員環化合物と呼ぶ。環を構成する原子炭素窒素酸素等)の数のことを環員数と言う[2]。例えば、ベンゼン環は6個の炭素で構成されているので6員環と呼ばれる。

分類[編集]

環式化合物は以下のように分類することができる:

閉環反応と開環反応[編集]

有機化学では、環を形成する反応を閉環反応(ring-closing reactions)、環を開く反応を開環反応(ring-opening reactions)と呼ぶ。

閉環反応の例

開環反応の例

出典[編集]

  1. ^ March, Jerry (1985). Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure (3rd ed.). New York: Wiley. ISBN 0-471-85472-7. 
  2. ^ 環員数”. 通信用語の基礎知識. 2016年9月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]