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カクテルの名称の由来は[[川端康成]]の小説『[[雪国 (小説)|雪国]]』ではなく、井山が創作していた川柳をもとにしている<ref>井山は考えついたら、カウンターの壁にある[[黒板]]に[[チョーク|白字]]で書いていた</ref><ref name=":0" />。
カクテルの名称の由来は[[川端康成]]の小説『[[雪国 (小説)|雪国]]』ではなく、井山が創作していた川柳をもとにしている<ref>井山は考えついたら、カウンターの壁にある[[黒板]]に[[チョーク|白字]]で書いていた</ref><ref name=":0" />。


2018年には井山の生涯とカクテル「雪国」誕生秘話を追ったドキュメンタリー映画[http://yuki-guni.jp/ 「YUKIGUNI」]が制作され、2019年1月より公開された。[[1926年]]生まれの井山は、2021年に95歳で死去するまで現役で店に立ち続け、2021年時点で日本最高齢のバーテンダーであった<ref>{{cite news|url=https://www.asahi.com/articles/ASL5T3HMXL5TUZHB007.html|title=山形)日本最高齢バーテンダー、ドキュメンタリー映画に|website=[[朝日新聞]]|date=2018-05-29|accessdate=2021-07-14}}</ref><ref>{{Cite web|title=国内最高齢バーテンダー死去 95歳、「雪国」生みの親:朝日新聞デジタル|url=https://www.asahi.com/articles/ASP5B73HZP5BUZHB00F.html|website=朝日新聞デジタル|accessdate=2021-05-11|language=ja}}</ref>
2018年には井山の生涯とカクテル「雪国」誕生秘話を追ったドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が制作され、2019年1月より公開された。
井山は[[現代の名工]]にも選ばれた<ref>読売新聞 2021年5月12日 28面掲載</ref>。


== 標準的なレシピ ==
== 標準的なレシピ ==
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<ref name="教室">{{Cite book |和書 |author=[[福西英三]] |authorlink= |year=1996 |title=カクテル教室 |publisher=[[保育社]] |page=93 |isbn=978-4586508877}}</ref>
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}}
}}

== 外部リンク ==
*[http://yuki-guni.jp/ 映画「YUKIGUNI」公式サイト]


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2021年8月24日 (火) 08:38時点における版

雪国
基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェイク
透明
グラス   カクテル・グラス
度数 25度以上
レシピの一例
ベース ウォッカ
装飾材料 グラニュー糖、ミントチェリー
装飾技法 スノースタイル
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雪国(ゆきぐに)は、ウォッカをベースとするカクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。

概要

山形県酒田市でバー・喫茶店ケルン(Kern)を経営していた井山計一が考案し、1959年に発表した[1][2]

当時、壽屋(現・サントリー)はトリスバーを組織して日本全国に展開しており、トリスバーでは開高健編集の小冊子『洋酒天国』を配布していた。この『洋酒天国』にて創作カクテルコンテスト「ノーメル賞グランプリ」が公募されており、雪国は第3回ノーメル賞グランプリのグランプリ作品である[2][3]。1959年10月に発行された『洋酒天国』40号では、全国のトリスバーでのアンケートから「1959年のカクテルベスト10」を掲載しているが、雪国は9位にランクインしている。

北方系の蒸留酒であるウォッカを使用し、グラスの縁は白砂糖をまぶすスノースタイル、全体の色も寒色系に仕上げるといったコンセプトの統一が図られている[2]

カクテルの名称の由来は川端康成の小説『雪国』ではなく、井山が創作していた川柳をもとにしている[4][3]

2018年には井山の生涯とカクテル「雪国」誕生秘話を追ったドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が制作され、2019年1月より公開された。

標準的なレシピ

作り方

  1. カクテル・グラス(容量90ml程度)の縁をレモンの切れ端などで湿らせ、平らに敷いたグラニュー糖にふせて付け、スノースタイルとする。ただし、グラス外側だけで内側には何もつけない。内側につけることで飲んでいるうちに砂糖が溶けてしまい、味が変化するのを防ぐためである。
  2. ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュースをシェイクする。
  3. スノースタイルにしたカクテル・グラスに注ぐ。
  4. グラスの底にチェリーを沈める。

備考

古いレシピでは、ウォッカ30ml、ホワイト・キュラソー30mlとなっているが、現在ではライムコーディアルをフレッシュライムのスクイーズしたものに変えたりした、ニュースタイルの雪国もある。

関連項目

脚注

  1. ^ 井山計一 (初出年不明). “井山計一のホームページ 雪国”. 2008年2月20日閲覧。
  2. ^ a b c 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、93頁。ISBN 978-4586508877 
  3. ^ a b 94歳現役バーテンダーが明かす、伝説のカクテル「雪国」誕生の真相とは?”. ダイヤモンド・オンライン. 2021年5月11日閲覧。
  4. ^ 井山は考えついたら、カウンターの壁にある黒板白字で書いていた

外部リンク