「第七の封印 (映画)」の版間の差分
The Big Chair (会話 | 投稿記録) m編集の要約なし |
m ボット: 言語間リンク 33 件をウィキデータ上の (d:Q217189 に転記) |
||
92行目: | 92行目: | ||
[[Category:死神を題材とした作品]] |
[[Category:死神を題材とした作品]] |
||
{{Link GA|de}} |
{{Link GA|de}} |
||
[[bg:Седмият печат]] |
|||
[[br:Det sjunde inseglet]] |
|||
[[ca:El setè segell]] |
|||
[[cs:Sedmá pečeť]] |
|||
[[da:Det syvende segl]] |
|||
[[de:Das siebente Siegel]] |
|||
[[el:Η Έβδομη Σφραγίδα]] |
|||
[[en:The Seventh Seal]] |
|||
[[eo:La sepa sigelo]] |
|||
[[es:El séptimo sello]] |
|||
[[fa:مهر هفتم]] |
|||
[[fi:Seitsemäs sinetti]] |
|||
[[fr:Le Septième Sceau]] |
|||
[[he:החותם השביעי]] |
|||
[[hr:Sedmi pečat]] |
|||
[[hu:A hetedik pecsét]] |
|||
[[hy:Յոթերորդ կնիքը]] |
|||
[[it:Il settimo sigillo]] |
|||
[[ko:제7의 봉인]] |
|||
[[lt:Septintasis antspaudas]] |
|||
[[lv:Septītais zīmogs]] |
|||
[[ml:ദ സെവൻത് സീൽ]] |
|||
[[nl:Het zevende zegel]] |
|||
[[oc:Lo Seten sagèl]] |
|||
[[pl:Siódma pieczęć (film 1957)]] |
|||
[[pt:O Sétimo Selo (filme)]] |
|||
[[ro:A șaptea pecete]] |
|||
[[ru:Седьмая печать]] |
|||
[[sv:Det sjunde inseglet]] |
|||
[[tr:Yedinci Mühür]] |
|||
[[uk:Сьома печатка (фільм)]] |
|||
[[vec:Det sjunde inseglet]] |
|||
[[zh:第七封印]] |
2013年3月26日 (火) 09:24時点における版
第七の封印 | |
---|---|
Det sjunde inseglet | |
監督 | イングマール・ベルイマン |
脚本 | イングマール・ベルイマン |
製作 | アラン・エーケルンド |
出演者 |
マックス・フォン・シドー グンナール・ビョルンストランド ベント・エケロート |
音楽 | エリク・ノルドグレン |
撮影 | グンナール・フィッシェル |
配給 | 東和 |
公開 |
1957年2月16日 1963年11月9日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | スウェーデン |
言語 | スウェーデン語 |
『第七の封印』(だいななのふういん、スウェーデン語: Det sjunde inseglet、英語: The Seventh Seal)は、1957年製作のスウェーデン映画。イングマール・ベルイマン監督作品。
土着信仰とキリスト教信仰が混在する中世の北欧を舞台に、十字軍の遠征から帰途についた騎士と死神の対決を通して神の存在を問い掛けた作品。
概要
前作の『夏の夜は三たび微笑む』がカンヌ国際映画祭の特設賞である「詩的ユーモア賞」を受賞し、興行的成功を収めたことで自分の好きなように映画を製作できる自由を得たイングマール・ベルイマンが、一転して神の不在という実存主義的なテーマに挑んだ問題作である。
本作品でベルイマンは前年の『夏の夜は三たび微笑む』に続き、1957年度のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールに二年連続でノミネートされた。受賞はならなかったものの、本作品は同映画祭の審査員特別賞をベルイマンに齎した。前作と『第七の封印』の二作続けての批評的成功は、ベルイマンの世界的な映画監督としての声望を不動のものにした。同時に映画中で重要な役柄を演じたマックス・フォン・シドーとビビ・アンデショーンの二人にとって、本作品は彼らのキャリアを飛躍させる出世作にもなった。
ストーリー
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
舞台は十字軍の遠征が終わってまだ間もない頃のスウェーデン。騎士のアントニウス・ブロックとその従者ヨンスは、10年にも渡る無益な遠征から帰国する。そこで彼らが見たのは、黒死病に蹂躙される祖国と、神に救いを求め惑乱する哀れな民衆の姿だった。
故郷に辿りつくと同時にアントニウスは、彼の後を追ってきた死神の存在に気付く。アントニウスに死を宣告する死神に対して、彼は自らの命を賭けたチェスでの対決を申し入れる。それはただ死を恐れた上での時間稼ぎではなく、神の存在を確認し、徒労に終わった戦役で揺らいだ信仰を取り戻すためのものだった。
死神との勝負は長引き、その間の猶予を生かしてアントニウスは妻の待つ居城へと歩みを進める。道中でアントニウスは様々な人物に遭遇する。家族を疫病で失った少女、下劣な犯罪者に成り下がった嘗ての聖職者、火焙りの刑に処される魔女、疫病の蔓延を神の天罰だと考え自らを鞭打つ狂信者たち、純朴な旅芸人の一家、破滅の予感に恐れおののく人々、妻に駆け落ちされた鍛冶屋などなど。そのうち少女と旅芸人一家、鍛冶屋夫妻を一行に加え、アントニウスは更に城への旅を続ける。だが、それは同時に彼に残された猶予期間が終わりつつあることを意味していた。
城を目前としたある夜、アントニウスは死神相手にチェスでの敗北を認める。結局彼自身の魂の救済も神との対話も何一つ達成できなかったアントニウスだが、旅芸人の一家を死神から守ることには成功する。荒れ果てた城で妻と再会し、晩餐をとるアントニウスとその一行。だが無残にも死神が現れ、その場に居た者全員の命を奪ってしまう。
翌朝死神の魔の手から無事逃げ出した旅芸人一家が見たのは、死神に先導され数珠繋ぎになって死の舞踏を踊るアントニウスら犠牲者たちの姿だった。旅芸人一家がこれからも無事旅を続けることを予感させて、映画の幕は閉じる。
スタッフ
- 製作:アラン・エーケルンド
- 監督:イングマール・ベルイマン
- 脚本:イングマール・ベルイマン
- 撮影:グンナール・フィッシェル
- 音楽:エリク・ノルドグレン
- 美術:P・A・ルンドグレン
- 振付:エルス・フィッシャー
キャスト
- マックス・フォン・シドー:騎士アントニウス・ブロック
- グンナール・ビョルンストランド:従者ヨンス
- ベント・エケロート:死神
- ニルス・ポッペ:旅芸人
- ビビ・アンデショーン:旅芸人の妻
- グンネル・リンドブロム:少女
- ベティル・アンデルベルイ:ラヴァル
- オーケ・フリーデル:鍛冶屋
- インガ・ジル:鍛冶屋の妻
- モード・ハンソン:魔女
トリビア
- 黒いローブを身にまとった白い顔の男という本作品中の死神のイメージは、その後様々な映画やテレビドラマにおける死神像に影響を与えた。死神とのチェスのシーンも非常に有名である。
- 生涯で数多くの映画を監督したベルイマンだが、本作品のことを特に気に入っていたと言われる。
- アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ラスト・アクション・ヒーロー』に、本作の死神が映画の世界から現実の世界にやってくるシーンがある。
- マーク・ウェブ監督作(500)日のサマーの劇中でジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じる主人公が夢の中で観る映画に本作のチェスシーンのパロディが登場する。