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== 来歴・人物 ==
== 来歴・人物 ==
[[佐賀市]]に生まれる。[[山形大学|旧制山形高等学校]]に入学したが健康を害して中退。その後、[[東京日日新聞]](現[[毎日新聞]])に入社。社会部長、[[毎日グラフ]]編集次長。
[[佐賀市]]に生まれる。[[山形大学|旧制山形高等学校]]に入学したが健康を害して中退。その後、[[東京日日新聞]](現[[毎日新聞]])に入社。社会部長、毎日グラフ編集次長。


*[[1954年]] [[長谷川伸]]の主催する[[新鷹会]]に参加。[[高安犬]]を書いた動物文学である「高安犬物語」で[[直木賞]]を受賞。
* [[1954年]] [[長谷川伸]]の主催する[[新鷹会]]に参加。[[高安犬]]を書いた動物文学である「高安犬物語」で[[直木賞]]を受賞。
*[[1962年]] 「子どものための動物物語」で、[[サンケイ児童出版文化賞]]を受賞。
* [[1962年]] 「子どものための動物物語」で、[[サンケイ児童出版文化賞]]を受賞。
*[[1965年]]3月 [[本土復帰]]前の[[沖縄県|沖縄]]で[[イリオモテヤマネコ]]の標本を入手。イリオモテヤマネコ発見のきっかけとなった。
* [[1965年]]3月 [[本土復帰]]前の[[沖縄県|沖縄]]で[[イリオモテヤマネコ]]の標本を入手。イリオモテヤマネコ発見のきっかけとなった。
*[[1971年]] 「[[肝っ玉かあさん]]・第3シリーズ」にゲスト出演(本人を思わせる戸並先生役で特別出演)。
* [[1971年]] 「[[肝っ玉かあさん]]・第3シリーズ」にゲスト出演(本人を思わせる戸並先生役で特別出演)。
*[[1977年]] 「戸川幸夫動物文学全集」で[[芸術選奨]]文部大臣賞受賞。
* [[1977年]] 「戸川幸夫動物文学全集」で[[芸術選奨]]文部大臣賞受賞。
*[[1980年]] [[紫綬褒章]]受章。
* [[1980年]] [[紫綬褒章]]受章。
*[[1986年]] 勲三等[[瑞宝章]]を受章。
* [[1986年]] 勲三等[[瑞宝章]]を受章。
*[[2009年]]次女の戸川久美が父の遺志を受け継ぎ、トラ・ゾウ保護基金を設立し、野生のトラ、アジアゾウ、アフリカゾウ、イリオモテヤマネコを保護する活動を行っている。
* [[2009年]]次女の戸川久美が父の遺志を受け継ぎ、トラ・ゾウ保護基金を設立し、野生のトラ、アジアゾウ、アフリカゾウ、イリオモテヤマネコを保護する活動を行っている。


== 著書 ==
== 著書 ==
*「オーロラの下で」(1975) - 但し、初出は学研『4年の学習』1971年度連載。
* 「オーロラの下で」(1975) - 但し、初出は学研『4年の学習』1971年度連載。
*「王者のとりで」(1984)
* 「王者のとりで」(1984)
*「太郎の冒険旅行」 - [[国際情報社]]『こども科学館』シリーズにて連載。挿絵担当は[[山川惣治]]。
* 「太郎の冒険旅行」 - [[国際情報社]]『こども科学館』シリーズにて連載。挿絵担当は[[山川惣治]]。
*「イリオモテヤマネコ」(1972)
* 「イリオモテヤマネコ」(1972)
*「高安犬物語」
* 「高安犬物語」
*「かませ犬」
* 「かませ犬」
*「爪王」
* 「爪王」
*「戸川幸夫動物文学全集」
* 「戸川幸夫動物文学全集」
*「ヒトはなぜ助平になったか」
* 「ヒトはなぜ助平になったか」
*「ヒトはなぜ子育てが下手か」
* 「ヒトはなぜ子育てが下手か」
*「イヌ・ネコ・ネズミ」 
* 「イヌ・ネコ・ネズミ」 


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2012年4月4日 (水) 13:35時点における版

戸川 幸夫(とがわ ゆきお 1912年4月15日-2004年5月1日)は、日本小説家児童文学作家

動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、椋鳩十と並び称される。動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。特に、闘犬に関する作品が多い。それまでは噂のみの存在だったイリオモテヤマネコの標本を確保して今泉吉典にもたらし、新種発見に大きく貢献したことでも知られる。

ルポルタージュ、戦記物語などの作品もある。漫画原作を手がけたこともある。

来歴・人物

佐賀市に生まれる。旧制山形高等学校に入学したが健康を害して中退。その後、東京日日新聞(現毎日新聞)に入社。社会部長、毎日グラフ編集次長。

著書

  • 「オーロラの下で」(1975) - 但し、初出は学研『4年の学習』1971年度連載。
  • 「王者のとりで」(1984)
  • 「太郎の冒険旅行」 - 国際情報社『こども科学館』シリーズにて連載。挿絵担当は山川惣治
  • 「イリオモテヤマネコ」(1972)
  • 「高安犬物語」
  • 「かませ犬」
  • 「爪王」
  • 「戸川幸夫動物文学全集」
  • 「ヒトはなぜ助平になったか」
  • 「ヒトはなぜ子育てが下手か」
  • 「イヌ・ネコ・ネズミ」