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2010年5月2日 (日) 15:16時点における版
ラミネート加工(らみねーとかこう)とは印刷物の表面に透明のフィルムを貼る処理を施すこと。また、工業製品に接着して密封する構造の包装全般をも指す。身近な例としては、新品の携帯電話の液晶パネル上に貼られている保護フィルムや、ホームセンターで販売されている工作用のアクリル板やアルミ板の表面に貼られている保護フィルムなどがある。
縮めて「ラミネート」、「ラミ加工」、あるいは「パウチ加工」ともいう。
概要
ラミネート加工の主な目的は、印刷物の表面を保護することであり、色落ちや摩耗の防止、防水、あるいは美観を良くしたり、高級感を増すために行われる。不正な改造・改竄を防止する効果もあるため、定期券や運転免許証、診察券に用いられる。またラミネートチューブを作る際の原材料となるシートを作る際にもラミネート加工が用いられる。ほかにも、写真、シール、ラベル、ステッカー、ポスターなど、その応用範囲は多岐にわたる。
一方でフィルムと印刷物の間に接着剤を塗布しているため、ひとたび塗装部に負荷が掛かり剥離すると、印刷物の表面とフィルムの間に隙間ができて、そこに水や埃などの異物が入りこみ、はがれにくい性質が災いして、かえって異物を除去しにくくなる事態に陥ることがある。
製品を保護できる反面、このことが弱点でもあり、接合の耐久性を確保することが課題といえる。
関連項目
- カード、トレーディングカード
- 光沢紙
- コーティング(表面処理)
- 防弾ガラス - ガラスを強化するために素材を貼り合わせる製法が似ているため、ラミネート構造と呼ばれる。
- ラミネートチューブ
- レトルト食品 - パウチと呼ばれる包装の構造が類似。目的も製品を保護する点で同様。