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2009年10月29日 (木) 02:48時点における版
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戸川 幸夫(とがわ ゆきお 1912年4月15日-2004年5月1日)は、日本の小説家、児童文学作家。動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、椋鳩十と並び称される。イリオモテヤマネコが発見されるきっかけとなった標本を入手するなど、動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。特に、闘犬に関する作品が多い。ルポルタージュ、戦記物語などの作品もある。
来歴・人物
佐賀市に生まれる。旧制山形高等学校に入学したが健康を害して中退。その後、東京日日新聞(現毎日新聞)に入社。社会部長、毎日グラフ編集次長。
- 1954年 長谷川伸の主催する新鷹会に参加。高安犬を書いた動物文学である「高安犬物語」で直木賞を受賞。
- 1962年 「子どものための動物物語」で、サンケイ児童出版文化賞を受賞。
- 1965年3月 本土復帰前の沖縄でイリオモテヤマネコの標本を入手。イリオモテヤマネコ発見のきっかけとなった。
- 1977年 「戸川幸夫動物文学全集」で芸術選奨文部大臣賞受賞。
- 1980年 紫綬褒章受章。
- 1986年 勲三等瑞宝章を受章。
著書
- 「オーロラの下で」(1975)(但し、初出は学研『4年の学習』1971年度連載)
- 「王者のとりで」(1984)
- 「イリオモテヤマネコ」(1972)
- 「高安犬物語」
- 「かませ犬」
- 「爪王」
- 「戸川幸夫動物文学全集」
- 「ヒトはなぜ助平になったか」
- 「ヒトはなぜ子育てが下手か」
- 「イヌ・ネコ・ネズミ」