「ドン・ウィルソン (ギタリスト)」の版間の差分

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==音楽性==
==音楽性==
ドンの演奏は、基本的に[[リードギター]]の[[バッキング]]を担当するリズムギターであり、メインになることは無い。しかし、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいい[[コードストローク]]をリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもある、まさしく「リズムギター」に相応しいカラフルなフレーズを展開する。近年は「[[パイプライン]]」や「[[ダイアモンドヘッド]]」等で聴く事ができる、日本中に[[エレキブーム]]を巻き起こした「テケテケテケテケ…」の際に、最後の3~5[[フレット]]辺りで他の弦を激しく掻き鳴らし、[[スプリングリバーブ]]を暴れさせて激しい音を出す等、リバーブという[[エフェクター]]の効果を最大限に生かした、音に劇的な効果を与える技を加えている。
ドンの演奏は、基本的に[[リードギター]]の[[バッキング]]を担当するリズムギターであり、メインになることは無い。しかし、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいい[[コードストローク]]をリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもある、まさしく「リズムギター」に相応しいカラフルなフレーズを展開する。近年は「[[パイプライン]]」や「[[ダイアモンドヘッド]]」等で聴く事ができる、日本中に[[エレキブーム]]を巻き起こした「テケテケテケテケ…」の際に、最後の3~5[[フレット]]辺りで他の弦を激しく掻き鳴らし、[[スプリングリバーブ]]を暴れさせて激しい音を出す等、リバーブという[[エフェクター]]の効果を最大限に生かした、音に劇的な効果を与える技を加えている。かつてはシンプルであった彼の演奏も、時を経てこのように変化している。


ライブでは、リズムギターのみならず2~3曲ボーカルを披露する。尚ベンチャーズの曲で"The Twomp"というボーカル曲があるが、この曲は元々ドン・ウィルソン本人のソロ名義でリリースされていたものである。
ライブでは、リズムギターのみならず2~3曲ボーカルを披露する。尚ベンチャーズの曲で"The Twomp"というボーカル曲があるが、この曲は元々ドン・ウィルソン本人のソロ名義でリリースされていたものである。

1990年くらいからはリバーブを極端に効かせた演奏をするようになり、「テケテケ」も上記のように様変わりしていった。

一方ライブでは安定したリズムキープが出来ずにメンバーから苦笑いがでたり、コードを間違えたりすることもある。


== 使用機材 ==
== 使用機材 ==

2009年7月14日 (火) 07:03時点における版

ドン・ウィルソン
出生名 Donald Lee Wilson
生誕 1933年2月10日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ワシントン州タコマ
ジャンル ロック
職業 ギタリスト
シンガー
担当楽器 エレクトリックギター

ドナルド・リー「ドン」・ウィルソン (Donald Lee "Don" Wilson, 1933年2月10日 - )は、アメリカ合衆国のギタリストワシントン州タコマ出身。ザ・ベンチャーズのオリジナルメンバーでリズムギター担当。

略歴

 最初に手にした楽器はティップルという10弦の楽器で、その後トミー・ドーシーに憧れてトロンボーンのレッスンを受ける。やがてティップルからギターに持ち替え、高校時代にレスリングの選手としてステートチャンピオンを目指す。高校卒業後は片手間仕事を務めた後に陸軍に入隊、マーチングバンドのメンバーとしてトロンボーンを担当する。除隊後は中古車のセールスマンや建築現場の仕事をしながらギターの練習を重ねる。

 そして1959年のある日、当時勤務していた中古車ディーラーにたまたま訪れたボブ・ボーグルと出会い、たまたまリアシートに載せてあったギターケースを見つけたことから、音楽の話で二人は意気投合し、ボブの口利きによってボブの勤める建設会社に転職、そして夜はさまざまなパーティーやクラブなどで演奏するようになった(当時のレパートリーはレス・ポールチェット・アトキンス等をアレンジした物)。そしてドンの母親ジョシーの助力を得て、プライベートレーベル(現在で言う所の「インディーズ」)"BlueHorizon"を立ち上げる。結成当時は"Versatones(ヴァーサトーンズ)"を名乗っていたが、後にジョシーのアイデアにより、"TheVentures(ザ・ベンチャーズ)"と改名、ここにザ・ベンチャーズの栄光の歴史が始まる。

 ステージの上ではおどけて見せたり、コミカルなシーンを演出する等、ショーマンシップ溢れる天性のエンターテイナーである。インタビューの場に於いてもウィットに富んだジョークを飛ばす等、常にその場を和ませるバンドのムードメイカーでもある。近年はパソコンに熱中していて、ネットサーフィンを楽しんでいるという。また大の居酒屋ファン。

音楽性

ドンの演奏は、基本的にリードギターバッキングを担当するリズムギターであり、メインになることは無い。しかし、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいいコードストロークをリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもある、まさしく「リズムギター」に相応しいカラフルなフレーズを展開する。近年は「パイプライン」や「ダイアモンドヘッド」等で聴く事ができる、日本中にエレキブームを巻き起こした「テケテケテケテケ…」の際に、最後の3~5フレット辺りで他の弦を激しく掻き鳴らし、スプリングリバーブを暴れさせて激しい音を出す等、リバーブというエフェクターの効果を最大限に生かした、音に劇的な効果を与える技を加えている。かつてはシンプルであった彼の演奏も、時を経てこのように変化している。

ライブでは、リズムギターのみならず2~3曲ボーカルを披露する。尚ベンチャーズの曲で"The Twomp"というボーカル曲があるが、この曲は元々ドン・ウィルソン本人のソロ名義でリリースされていたものである。

使用機材 

エピソード

ジェフ・バクスターは1970年代から既に彼からの影響を公言していた。安定したリズムバッキングを学ぶ事が出来たとインタビューで語っていた事がある。「ドンやボブのようなギタリストになりたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」とファンレターを送ったら、「フェンダージャズマスターを買おう」との返事が届いたので、小遣いやアルバイトで稼いだ金を手に楽器店に買いに行ったという。