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[[画像:Punk Red Mohawk Morecambe 2003.jpeg|thumb|300px|リバイバル以降のパンク・ファッション]] |
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'''パンク・ファッション'''(Punk Fashion)とは、[[ファッション]]の一種。そこから端を発する様々な文化現象を指す語。単に「'''パンク'''」と表記される場合もある。元は[[パンク・ロック]]から派生したが、現在では音楽とは別のムーブメントとして認識され、このファッションの愛好者にはパンク・ロックには関心がないものも少なくない。 |
'''パンク・ファッション'''(Punk Fashion)とは、[[ファッション]]の一種。そこから端を発する様々な文化現象を指す語。単に「'''パンク'''」と表記される場合もある。元は[[パンク・ロック]]から派生したが、現在では音楽とは別のムーブメントとして認識され、このファッションの愛好者にはパンク・ロックには関心がないものも少なくない。 |
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* [[:Category:ファッションの傾向を表す言葉]]も参照。 |
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== 概要 == |
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[[1970年代]]後半、[[ロンドン]]で[[ヴィヴィアン・ウエストウッド]]のブランドを取り扱っていた店の経営者[[マルコム・マクラーレン]]がメンバーを集めて結成したとされる[[セックス・ピストルズ]]の衣装に端を発する。マルコムは、[[ニューヨーク・ドールズ]]のマネージャー時代に出会った[[リチャード・ヘル]]のルックスに感銘を受け、そこに安全ピンや缶バッジなどをつけ足すことで、セックス・ピストルズのルックスを完成させた。<br />高級ブランドのヴィヴィアン・ウエストウッドは日本でパンク・ファッションの代名詞のように言われているが、セックス・ピストルズの衣装は殆どが自作の安物だったとされている。(ヴィヴィアン・ウェストウッドと一番深い関わりのあった[[ジョニー・ロットン]]だけはヴィヴィアンに[[ガーゼ]]シャツなどの高価な洋服を譲ってもらっていた)つまり、一般人でも真似する事が簡単で、衣装というよりは普段着に近いシンプルなファッションスタイルだった。彼らの音楽精神を強く感じさせるスタイルである事もあいまって、若者たちの間でこのファッションは広がっていった。 |
[[1970年代]]後半、[[ロンドン]]で[[ヴィヴィアン・ウエストウッド]]のブランドを取り扱っていた店の経営者[[マルコム・マクラーレン]]がメンバーを集めて結成したとされる[[セックス・ピストルズ]]の衣装に端を発する。マルコムは、[[ニューヨーク・ドールズ]]のマネージャー時代に出会った[[リチャード・ヘル]]のルックスに感銘を受け、そこに安全ピンや缶バッジなどをつけ足すことで、セックス・ピストルズのルックスを完成させた。<br />高級ブランドのヴィヴィアン・ウエストウッドは日本でパンク・ファッションの代名詞のように言われているが、セックス・ピストルズの衣装は殆どが自作の安物だったとされている。(ヴィヴィアン・ウェストウッドと一番深い関わりのあった[[ジョニー・ロットン]]だけはヴィヴィアンに[[ガーゼ]]シャツなどの高価な洋服を譲ってもらっていた)つまり、一般人でも真似する事が簡単で、衣装というよりは普段着に近いシンプルなファッションスタイルだった。彼らの音楽精神を強く感じさせるスタイルである事もあいまって、若者たちの間でこのファッションは広がっていった。 |
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ちなみに、ページ写真にあるような「典型的」パンク・ファッション |
ちなみに、ページ写真にあるような「典型的」パンク・ファッション(原色に染めた髪を逆立てる、[[モヒカン刈り]]や[[スキンヘッド]]にする、革ジャンに鋲を打つなど)は80年代にイギリス郊外で大流行したパンク・リバイバル/ハードコア・パンク以降のものである。これらのファッションは本来の70年代オリジナル・パンクスには見られない。 |
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しかし[[ジョン・ライドン]](ジョニー・ロットン)によるとジョンが自分でアレンジした服が数週間後には「SEX」に並んでいたという。 |
しかし[[ジョン・ライドン]](ジョニー・ロットン)によるとジョンが自分でアレンジした服が数週間後には「SEX」に並んでいたという。 |
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== 連想されるスタイル == |
== 連想されるスタイル == |
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前述の[[カリスマ]]、セックス・ピストルズの典型的なスタイル。寝癖のような髪の毛、引き裂いたシャツやジーンズなどに身を包み、[[チェーン]]、[[安全ピン]]などをアクセサリーにし、しばしば反逆的なイメージを強調する。女性の場合は、[[コルセット]]や[[ボンテージ]]系のアイテムを取り入れ、[[ミニスカート]]や髪型には髪色を派手に染める他にも[[ベリーショート]]なども多い。他に、鋲打ちの黒革のジャンパーや細いパンツ、リストバンドやシルバーアクセサリーなどの意匠も加わっている事がある。しかし、[[パンク・ロック|パンクロッカー]]の多くがこのようなファッションをしているわけではなく、またパンクファッションをしている者がパンクロッカーとは限らない。 |
前述の[[カリスマ]]、セックス・ピストルズの典型的なスタイル。寝癖のような髪の毛、引き裂いたシャツやジーンズなどに身を包み、[[チェーン]]、[[安全ピン]]などをアクセサリーにし、しばしば反逆的なイメージを強調する。女性の場合は、[[コルセット]]や[[ボンテージ]]系のアイテムを取り入れ、[[ミニスカート]]や髪型には髪色を派手に染める他にも[[ベリーショート]]なども多い。他に、鋲打ちの黒革のジャンパーや細いパンツ、リストバンドやシルバーアクセサリーなどの意匠も加わっている事がある。しかし、[[パンク・ロック|パンクロッカー]]の多くがこのようなファッションをしているわけではなく、またパンクファッションをしている者がパンクロッカーとは限らない。 |
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また、リバイバル以降のパンク・ファッションでは[[髑髏]](スカル)がモチーフとして使用される事がよくある。髑髏は古くから「メメント・モリ(死を想え)」など「[[死]]」のシンボルとして知られている。だが、パンク・ファッションでは「死」よりも、髑髏は「[[反戦]]」のシンボルとしての使われ方をされる場合が多い。そして、どちらかといえば哲学的に取り扱われる事よりも諧謔的なブラック・ジョークとしての、冷笑的な使われ方をされがちである。 |
また、リバイバル以降のパンク・ファッションでは[[髑髏]](スカル)がモチーフとして使用される事がよくある。髑髏は古くから「メメント・モリ(死を想え)」など「[[死]]」のシンボルとして知られている。だが、パンク・ファッションでは「死」よりも、髑髏は「[[反戦]]」のシンボルとしての使われ方をされる場合が多い。そして、どちらかといえば哲学的に取り扱われる事よりも諧謔的なブラック・ジョークとしての、冷笑的な使われ方をされがちである。 |
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70年代にヴィヴィアン・ウエストウッドのブランド |
70年代にヴィヴィアン・ウエストウッドのブランド「セディショナリーズ」が[[ナチス]]のシンボルである[[ハーケンクロイツ]]を取り入れた洋服を売り始めたのをきっかけに、欧米のパンクスの間でハーケンクロイツをファッションに取り入れる者が大勢現れた。しかし[[ファシズム]]や[[ナチズム]]の称賛が禁止されている欧米ではのちにこの事が問題になり、一般人の中にはパンクファッションの若者と[[ネオナチ]]とを同一視する者が現れ、中にはその偏見を持ったままパンクファッションを始めたネオナチの若者も大勢現れた。しかし[[1981年]]にアメリカのパンクバンド[[デッド・ケネディーズ]]が「Nazi Punks Fuck Off!」という曲をリリースしたのをきっかけに、多くのパンクス達の間でナチスのシンボルを取り入れるのはパンク的ではないと思うようになり、ハーケンクロイツをファッションに取り入れるのをやめ始めた。(しかしこの曲は反ナチ・反ファシズムを謳っているわけではなく当時の体育会系ハードコア・パンクスをナチや軍隊のようだと揶揄した曲である。)さらにそのムーブメントを作ったセディショナリーズもハーケンクロイツを取り入れたファッションを販売するのをやめたので、現在欧米ではハーケンクロイツを取り入れたパンクファッションは販売されていない(しかしファシズムやナチズムの称賛が禁止されていない日本では、未だにハーケンクロイツがついているセディショナリーズのTシャツが売られている)。 |
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== 日本のパンク・ファッション == |
== 日本のパンク・ファッション == |
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*日本では、海外よりも通常のロックとパンクが混同されて見られている傾向が極端に強い。単に軽いロック系のファッションでもパンクロックスタイルとされてしまう場合が多く、実際のパンクファッションを見たことがない人が多い。 |
*日本では、海外よりも通常のロックとパンクが混同されて見られている傾向が極端に強い。単に軽いロック系のファッションでもパンクロックスタイルとされてしまう場合が多く、実際のパンクファッションを見たことがない人が多い。 |
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⚫ | * 2000年代には、[[矢沢あい]]の漫画[[NANA]]のキャラクターの服装がさらにパンク・ファッションの知名度を上げる。作品中でも主人公のひとりである大崎ナナと本城蓮の恋人関係に、セックス・ピストルズのメンバーであるシドと恋人ナンシーの関係との類似を示唆する描写やヴィヴィアン・ウエストウッドの実在する服飾を登場させるなどの[[オマージュ]] (盗用ではない) が見受けられる。この作品は映画化もされているが、ファッションと音楽性が伴わないため、パンクロッカーからは批判的な目で見られている。また、ヴィヴィアン・ウエストウッドの元々のファンからは「[[NANA]]を読んで着ている訳じゃない」と激しく批判されている。 |
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⚫ | * また、同じサブカルチャーとして扱われることが多く、[[KERA|サブカル系の雑誌]]などで一緒に取り扱われることの多かった[[ゴシック・アンド・ロリータ]]・ファッションとの関連性が近年強くなっている。そのため、本来全くの別物であるはずのゴシック・アンド・ロリータ・ファッションとの亜流的なカテゴリーが生まれており、近年の日本ではパンク・ファッションやゴスロリよりも人層は多いと思われる。しかし、一般的な知名度は低く「パンク・ファッション」や「ゴスロリ・ファッション」と一括りにされてしまうのが現状である。それらは「ゴスパン」「ロリパン」などと呼ばれ、それらのデザインは「パンク・ファッション」の方が類似点が多い。しかし、本物のパンクロッカーからは「ゴスパン」「ロリパン」は「パンク・ファッションではない」と不評でそれらのファッションは「ファッション・パンク」という冷笑的な呼ばれ方をされている。 |
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⚫ | *2000年代には、[[矢沢あい]]の漫画[[NANA]]のキャラクターの服装がさらにパンク・ファッションの知名度を上げる。作品中でも主人公のひとりである大崎ナナと本城蓮の恋人関係に、セックス・ピストルズのメンバーであるシドと恋人ナンシーの関係との類似を示唆する描写やヴィヴィアン・ウエストウッドの実在する服飾を登場させるなどの[[オマージュ]] (盗用ではない) が見受けられる。この作品は映画化もされているが、ファッションと音楽性が伴わないため、パンクロッカーからは批判的な目で見られている。また、ヴィヴィアン・ウエストウッドの元々のファンからは「[[NANA]]を読んで着ている訳じゃない」と激しく批判されている。 |
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== 外部リンク == |
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*[http://www.geocities.com/punkscenes/swastica.html |
* [http://www.geocities.com/punkscenes/swastica.html Swastica and Punk] |
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2008年7月12日 (土) 11:21時点における版
パンク・ファッション(Punk Fashion)とは、ファッションの一種。そこから端を発する様々な文化現象を指す語。単に「パンク」と表記される場合もある。元はパンク・ロックから派生したが、現在では音楽とは別のムーブメントとして認識され、このファッションの愛好者にはパンク・ロックには関心がないものも少なくない。
概要
1970年代後半、ロンドンでヴィヴィアン・ウエストウッドのブランドを取り扱っていた店の経営者マルコム・マクラーレンがメンバーを集めて結成したとされるセックス・ピストルズの衣装に端を発する。マルコムは、ニューヨーク・ドールズのマネージャー時代に出会ったリチャード・ヘルのルックスに感銘を受け、そこに安全ピンや缶バッジなどをつけ足すことで、セックス・ピストルズのルックスを完成させた。
高級ブランドのヴィヴィアン・ウエストウッドは日本でパンク・ファッションの代名詞のように言われているが、セックス・ピストルズの衣装は殆どが自作の安物だったとされている。(ヴィヴィアン・ウェストウッドと一番深い関わりのあったジョニー・ロットンだけはヴィヴィアンにガーゼシャツなどの高価な洋服を譲ってもらっていた)つまり、一般人でも真似する事が簡単で、衣装というよりは普段着に近いシンプルなファッションスタイルだった。彼らの音楽精神を強く感じさせるスタイルである事もあいまって、若者たちの間でこのファッションは広がっていった。
ちなみに、ページ写真にあるような「典型的」パンク・ファッション(原色に染めた髪を逆立てる、モヒカン刈りやスキンヘッドにする、革ジャンに鋲を打つなど)は80年代にイギリス郊外で大流行したパンク・リバイバル/ハードコア・パンク以降のものである。これらのファッションは本来の70年代オリジナル・パンクスには見られない。
しかしジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)によるとジョンが自分でアレンジした服が数週間後には「SEX」に並んでいたという。
連想されるスタイル
前述のカリスマ、セックス・ピストルズの典型的なスタイル。寝癖のような髪の毛、引き裂いたシャツやジーンズなどに身を包み、チェーン、安全ピンなどをアクセサリーにし、しばしば反逆的なイメージを強調する。女性の場合は、コルセットやボンテージ系のアイテムを取り入れ、ミニスカートや髪型には髪色を派手に染める他にもベリーショートなども多い。他に、鋲打ちの黒革のジャンパーや細いパンツ、リストバンドやシルバーアクセサリーなどの意匠も加わっている事がある。しかし、パンクロッカーの多くがこのようなファッションをしているわけではなく、またパンクファッションをしている者がパンクロッカーとは限らない。
また、リバイバル以降のパンク・ファッションでは髑髏(スカル)がモチーフとして使用される事がよくある。髑髏は古くから「メメント・モリ(死を想え)」など「死」のシンボルとして知られている。だが、パンク・ファッションでは「死」よりも、髑髏は「反戦」のシンボルとしての使われ方をされる場合が多い。そして、どちらかといえば哲学的に取り扱われる事よりも諧謔的なブラック・ジョークとしての、冷笑的な使われ方をされがちである。
70年代にヴィヴィアン・ウエストウッドのブランド「セディショナリーズ」がナチスのシンボルであるハーケンクロイツを取り入れた洋服を売り始めたのをきっかけに、欧米のパンクスの間でハーケンクロイツをファッションに取り入れる者が大勢現れた。しかしファシズムやナチズムの称賛が禁止されている欧米ではのちにこの事が問題になり、一般人の中にはパンクファッションの若者とネオナチとを同一視する者が現れ、中にはその偏見を持ったままパンクファッションを始めたネオナチの若者も大勢現れた。しかし1981年にアメリカのパンクバンドデッド・ケネディーズが「Nazi Punks Fuck Off!」という曲をリリースしたのをきっかけに、多くのパンクス達の間でナチスのシンボルを取り入れるのはパンク的ではないと思うようになり、ハーケンクロイツをファッションに取り入れるのをやめ始めた。(しかしこの曲は反ナチ・反ファシズムを謳っているわけではなく当時の体育会系ハードコア・パンクスをナチや軍隊のようだと揶揄した曲である。)さらにそのムーブメントを作ったセディショナリーズもハーケンクロイツを取り入れたファッションを販売するのをやめたので、現在欧米ではハーケンクロイツを取り入れたパンクファッションは販売されていない(しかしファシズムやナチズムの称賛が禁止されていない日本では、未だにハーケンクロイツがついているセディショナリーズのTシャツが売られている)。
日本のパンク・ファッション
日本では海外とは違い、一般的にはサブカルチャーの一種として扱われる事が多い(本場イギリスでは浸透しており、サブカルチャーではなく通常のカルチャーに反抗的なもの(カウンターカルチャー)として扱われることが多い)。
- 日本では、海外よりも通常のロックとパンクが混同されて見られている傾向が極端に強い。単に軽いロック系のファッションでもパンクロックスタイルとされてしまう場合が多く、実際のパンクファッションを見たことがない人が多い。
- 2000年代には、矢沢あいの漫画NANAのキャラクターの服装がさらにパンク・ファッションの知名度を上げる。作品中でも主人公のひとりである大崎ナナと本城蓮の恋人関係に、セックス・ピストルズのメンバーであるシドと恋人ナンシーの関係との類似を示唆する描写やヴィヴィアン・ウエストウッドの実在する服飾を登場させるなどのオマージュ (盗用ではない) が見受けられる。この作品は映画化もされているが、ファッションと音楽性が伴わないため、パンクロッカーからは批判的な目で見られている。また、ヴィヴィアン・ウエストウッドの元々のファンからは「NANAを読んで着ている訳じゃない」と激しく批判されている。
- また、同じサブカルチャーとして扱われることが多く、サブカル系の雑誌などで一緒に取り扱われることの多かったゴシック・アンド・ロリータ・ファッションとの関連性が近年強くなっている。そのため、本来全くの別物であるはずのゴシック・アンド・ロリータ・ファッションとの亜流的なカテゴリーが生まれており、近年の日本ではパンク・ファッションやゴスロリよりも人層は多いと思われる。しかし、一般的な知名度は低く「パンク・ファッション」や「ゴスロリ・ファッション」と一括りにされてしまうのが現状である。それらは「ゴスパン」「ロリパン」などと呼ばれ、それらのデザインは「パンク・ファッション」の方が類似点が多い。しかし、本物のパンクロッカーからは「ゴスパン」「ロリパン」は「パンク・ファッションではない」と不評でそれらのファッションは「ファッション・パンク」という冷笑的な呼ばれ方をされている。
- ハードコアパンクスの間ではクラストパンツという穿き潰したスリムジーンズにパッチを縫い付けたものを着用している人物も多く見られる。
- 鋲ジャンと呼ばれるレザーライダースジャケットに鋲を打ち、バンド名をペイントしたものはDIY精神に則り、手作りで作成されるのが主流。
- 欧米ではパンク・ファッションといえば80年代にイギリス郊外で大流行したパンク・リバイバル/ハードコア・パンクのスタイルが主流だが、日本は欧米と違い70年代のオリジナル・UKパンクのスタイルの方を好む傾向があり、そのスタイルが日本のパンクファッションの主流である(しかし、日本にもパンク・リバイバル/ハードコア・パンクのスタイルをしているものは大勢いる)。