毛羽毛現

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鳥山石燕今昔百鬼拾遺』より「毛羽毛現」
水木しげるロードに設置されている「毛羽毛現」のブロンズ像

毛羽毛現(けうけげん、けうげげん)は、鳥山石燕の画集『今昔百鬼拾遺』にある毛むくじゃら姿の日本妖怪。同画集の解説文では「希有希見」とも表記され、文献によっては「希有希現[1]との表記もあり、これは「稀にしか見ることがない」という意味である。

伝承[編集]

同画集の解説文では、毛羽毛現は中国の古書『列仙伝』にある全身毛だらけの仙人「毛女」に例えられている。毛女はもとは秦の始皇帝に仕える宮人だったが、が滅んだために山中に逃れ、松葉を食べて生き延び、170年の歳月を経た末に空を飛ぶほど身の軽い仙人になったのだという[1][2]

近年の妖怪関連の文献によっては毛羽毛現は疫病神または疫神の一種とされ、家の周囲や床下のように湿った場所に棲みつき、その家から病人が出るとする説も述べられているが[3][4]、妖怪研究家・村上健司の推測によればこれは民間伝承にある妖怪ではなく、石燕の創作物とされる[1]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社2000年、150頁。ISBN 978-4-620-31428-0
  2. ^ 高田衛監修 稲田篤信・田中直日編 『鳥山石燕 画図百鬼夜行』 国書刊行会1992年、239頁。ISBN 978-4-336-03386-4
  3. ^ 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社〈Truth in fantasy〉、1997年、125頁。ISBN 978-4-88317-283-2
  4. ^ 多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社〈Truth in fantasy〉、1990年、280頁。ISBN 978-4-915146-44-2

関連項目[編集]

外部リンク[編集]