毒ヶ森

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毒ヶ森
毒ヶ森
標高 782 m
所在地 日本の旗 日本
岩手県雫石町
位置 北緯39度38分08.1秒 東経141度02分30.5秒 / 北緯39.635583度 東経141.041806度 / 39.635583; 141.041806座標: 北緯39度38分08.1秒 東経141度02分30.5秒 / 北緯39.635583度 東経141.041806度 / 39.635583; 141.041806
山系 奥羽山脈
種類 火山岩頸
毒ヶ森の位置(日本内)
毒ヶ森
毒ヶ森の位置
プロジェクト 山
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毒ヶ森(どくがもり[1]・ぶすがもり[2])は、岩手県雫石町の南東、紫波郡矢巾町の境界近くに位置する標高782メートルである[3]

概要[編集]

南昌山の北西約2キロメートル、大石山赤林山の間に位置し、南昌山と同じような釣り鐘形の山である。岩手県道281号矢巾西安庭線の南昌第一トンネルのほぼ上に聳えており、雫石側のトンネル手前付近から間近で山体を眺める事ができる。

南東2kmにある南昌山の古名も毒ヶ森(どくがもり)であった[4](1693年に徳ヶ森もしくは毒ヶ森から南昌山に改称されたと伝えられる[5])。同県花巻市北上市の境にも同名の山がある[6]

地質[編集]

中新世凝灰岩層に貫入した鮮新世安山岩が山頂を構成する岩頸で、同じ山塊に属する南昌山や東根山とともに周辺から突出した地形をなしている[7]

脚注[編集]

  1. ^ 宮沢賢治の文語詩「岩頸列」では、毒ヶ森に「ドグ」の振り仮名が添えられている(『文語詩稿 一百篇』)。
  2. ^ 『三省堂 日本山名事典 改訂版』2011年、901頁。
  3. ^ 国土地理院の地図に基づく。
  4. ^ 藤原直美・照井克行 『分県登山ガイド02 岩手県の山』2017年、68頁。
  5. ^ 山へ祈る、詣でる|いわての歴史シリーズ5 山とともに」(2021年2月3日閲覧)
  6. ^ 『三省堂 日本山名事典 改訂版』2011年、727頁。
  7. ^ 蒲田理・鈴木健司「南昌山付近に分布する火山岩類のK-Ar年代測定」『岩手の地学』第48号、2018、岩手県地学教育研究会、81-85頁。