東京医師アカデミー

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東京医師アカデミー(とうきょういしあかでみー)は、東京都が運営する後期臨床研修制度。

日本で初めての体系的な専門医養成制度[編集]

2008年4月1日に創設された、東京都後期臨床研修制度。 東京都と東京都保健医療公社が共同して運営しており、都立病院、公社病院合わせて7,200床という国内最大規模の病床数を有する病院グループとして、様々な専門臨床研修のコースを設置している。

採用する研修医数は1年あたり100名程度と言われており、内科系、外科系、精神科産婦人科小児科麻酔科などの主要な診療科目での研修が可能となっている。

この3種類の研修制度を持っており、医師免許取得後の年数や経験、保有する認定医、専門医資格によって受験できる研修制度が決まる。初期臨床研修終了後すぐに東京医師アカデミーに入る場合は、シニアレジデントからのスタートとなる。また、サブスペシャリティレジデントは小児科、新生児科コースのみ、クリニカルフェローは採用数が僅少で、いずれも狭き門である。

専門医の育成制度として[編集]

2011年3月に、2008年に入学した第1期生徒が卒業した。都立病院の他、大学病院専門病院など、卒業生は都立病院以外へも就職し、専門医として医療に従事している。 東京医師アカデミー発足当初は、卒業後は必ず都立病院に勤めなければならない(自治医科大学における義務年限医の如く)と捉えるイメージもあったが、実際はかなり自由度のある進路選択が可能なようである。

参加病院[編集]

東京都立広尾病院東京都立大塚病院がん・感染症センター都立駒込病院東京都立墨東病院東京都立多摩総合医療センター東京都立小児総合医療センター東京都立神経病院東京都立松沢病院

東部地域病院多摩南部地域病院大久保病院多摩北部医療センター豊島病院荏原病院東京都多摩がん検診センター

組織・人事[編集]

  • 運営責任者=東京都病院経営本部長
  • 研修管理者=東京医師アカデミー運営委員会委員長・日本外科学会名誉会長

外部リンク[編集]