本郷町 (愛知県)

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ほんごうちょう
本郷町
廃止日 1955年4月1日
廃止理由 合併
現在の自治体 東栄町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
北設楽郡
面積 10.33km2.
総人口 2,430
(1955年)
隣接自治体 北設楽郡下川村、御殿村、園村、三輪村
本郷町役場
所在地 愛知県北設楽郡本郷町大字本郷字東万場5-2
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東栄町本郷地区

本郷町(ほんごうちょう)は、愛知県北設楽郡にかつて存在した1955年(昭和33年)に周囲の自治体と合併し北設楽郡東栄町の一部となった。同町の中心部にあたる。

歴史[編集]

本郷町は北設楽郡本郷村(ほんごうむら)が1921年(大正10年)10月1日に町制を施行して発足した町である[1]。元となった本郷村は町村制施行に伴い1889年(明治22年)10月1日に成立した自治体で、旧本郷村と奈根村(なねむら)の一部が母体となっている[2]

本郷町域は江戸時代三河国設楽郡に属する4村が存在していた。天竜川水系大千瀬川(振草川)沿いの段丘上に立地する寄近村(よりちかむら)および別所村(べっしょむら)と、その南側、奈根川流域の奈根村(なねむら)、奈根川上流側で明神山山麓の三ツ瀬村(みつせむら、三瀬村とも)である。4村とも江戸期には幕府領であった(ただし廃藩置県間近の明治2年に重原藩領になっている)。このうち寄近村がこの地域の中心地で、別所村とともに現在の豊橋飯田方面を結ぶ別所街道が通っていた[3][4]

1878年明治11年)、郡区町村編制法施行に伴い設楽郡から北設楽郡の所属となった。同年、寄近村・別所村・三ツ瀬村の3村が合併し(旧)本郷村が成立。この(旧)本郷村と、奈根村のうち字中在家・加久保が1889年に合併して後に本郷町となる(新)本郷村が発足した。奈根村の残部は長岡村・川合村と合併し三輪村に加わっている。また、本郷村には川角村と下田村(園村に編入された字尾々は除く)も合併し、旧村名を継承した4つの大字(本郷・奈根・川角・下田)を編成したが、川角・下田は1900年(明治33年)7月に下川村として分村した[3][1]

町制後しばらく本郷町のまま推移していたが、太平洋戦争後の1953年(昭和28年)に町村合併促進法が施行され市町村統合が推奨される(いわゆる「昭和の大合併」)という流れの中で、本郷町でも周辺自治体との合併に動いた。そして1955年(昭和30年)4月1日、周囲の下川村・御殿村・園村と合併して「東栄町」となった[5]。なお、2つの大字も東栄町に引き継がれている[3]

年表[編集]

  • 1878年 - 別所村・寄近村・三ツ瀬村(三瀬村)が合併し(旧)本郷村発足。
  • 1889年10月1日 - (旧)本郷村・川角村と下田村・奈根村の各一部が合併し本郷村が発足。本郷・奈根・下田・川角の4大字を編成。
  • 1900年7月16日 - 大字下田・川角が下川村として分村。
  • 1921年10月1日 - 町制施行し本郷町となる。
  • 1955年4月1日 - 本郷町・下川村・御殿村園村が合併し東栄町発足。

教育[編集]

神社・仏閣[編集]

  • 諏訪南宮神社
  • 龍洞院

電気[編集]

本郷町では、大正から昭和初期にかけて本郷電気製材株式会社(ほんごうでんきせいざい)という電力会社電気を供給していた。

本郷電気製材の母体となったのは、町内にあった東三製材合資会社という製材会社である。本郷へ電気を供給するべく同社は電気事業許可を取得するが、合資会社から株式会社に改組するため本郷電気製材株式会社を新設し東三製材の権利を引き継がせた。計画では下川村に振草川を利用する出力15キロワット水力発電所を建設する予定であったが実現せず、下流域の静岡県磐田郡浦川町(現・浜松市天竜区)にあった遠三電気からの受電(受電電力20キロワット)となった。開業は1918年(大正7年)12月で、本郷町・下川村・御殿村の3町村を供給範囲としていた。1924年(大正13年)には振草村園村を供給範囲に追加し、あわせて東邦電力豊根発電所からの受電も開始した[6]

昭和になって電力の国家管理が推進されると、小規模電気事業者の統合が推奨されるようになった。この流れを受けて本郷電気製材は1939年(昭和14年)4月、電気事業を中央電力に譲渡した。その中央電力も配電統制により3年後の1942年(昭和17年)、現在の中部電力の前身である中部配電へ統合されている[7]

本郷電気製材の1937年末の企業データは以下の通り[8]

  • 事務所:愛知県北設楽郡本郷町大字本郷
  • 代表者:丸山嘉平(社長)、従業者:30人
  • 資本金:5万円
  • 電灯取付数:2,264個、電力契約:6.0キロワット、電熱契約kW:3.0キロワット
  • 供給範囲
    • 北設楽郡本郷町・御殿村・下川村・振草村・園村
  • 受電地点:北設楽郡豊根村(東邦電力から50キロワット受電)

脚注[編集]

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  1. ^ a b 東栄町誌編集委員会(編)『東栄町誌』自然・民族・通史編、東栄町、2007年、p.1218
  2. ^ 『東栄町誌』自然・民族・通史編、p.1213ほか
  3. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会(編)『角川日本地名大辞典』23 愛知県、角川書店、1989年、p.974(奈根)・p.1198(別所)・p.1222(本郷)・p.1277(三ツ瀬)・p.1408(寄近)
  4. ^ 『日本歴史地名大系』23 愛知県の地名、平凡社、1981年、pp.949-951
  5. ^ 『東栄町誌』自然・民族・通史編、p.1390-1393
  6. ^ 芳賀信男『東三河地方電気事業沿革史』、2001年、p.190
  7. ^ 『東三河地方電気事業沿革史』、p.191,214
  8. ^ 逓信省電気局(編)『電気事業要覧』第29回、電気協会、1938年、pp.51,756,882。NDLJP:1073650

関連項目[編集]