名古屋聖マタイ教会
名古屋聖マタイ教会(なごやせいまたいきょうかい、英語: Nagoya St. Matthew's Church Cathedral)は、愛知県名古屋市昭和区にあるキリスト教教会で、日本聖公会中部教区(愛知県・岐阜県・長野県・新潟県[1])の主教座聖堂である。
中部教区
[編集]中部教区(愛知県、岐阜県、長野県、新潟県の日本聖公会の教会からなる)での聖公会活動の始まりは、1873にカナダ出身で英国聖公会福音宣布協会(SPG)から来日したアレクサンダー・クロフト・ショー司祭が、軽井沢を避暑地として、1886年にはそこでの宣教活動も開始し、その後名古屋、岐阜、長野をも訪問して、カナダ人聖職者を送り、中部教区の基礎を築いた。また、1875年に英国人のP.K.ファイソン司祭(P.K. Fyson、後の北海道教区初代主教)が新潟で[2]、1888年にはカナダ人のJ.C.ロビンソン司祭が名古屋で[3]、1890年に英国人のA.F.チャペル(A.F. Chapel)司祭が岐阜で、それぞれ伝道を開始した。[4]
その後1912年にはカナダ聖公会がモントリオールで、H.J.ハミルトン司祭が日本聖公会中部地方部の初代主教に按手されて、翌年に中部地方部第1回地方会(教区会)が開催されて、日本聖公会に愛知・岐阜・長野・新潟県を管轄する中部教区が誕生し、中部教区の教会はほぼカナダ聖公会との密接な関係で発展した。第二次世界大戦中の外国人の退去を経て、現在では26の教会[5]と大学(名古屋柳城女子大学)や幼稚園、病院などの多数の関連施設などの活動も行なっている。
中部教区の主教は(アシジのフランシス)西原廉太(2020年10月から)である。[6]
聖マタイ教会
[編集]名古屋聖マタイ教会は日本聖公会中部教区の主教座聖堂で、その聖堂は1950年に設立[7]。現在の建物は、1960年にアッシジの聖フランシス大聖堂を模して建設されたもの[7]。中部教区の教区センターが併設されており、隣接する名古屋柳城短期大学のチャペルとしても使用されている[7]。
教会の住所は、愛知県名古屋市昭和区明月町2-53-1で、現在の牧師は(アンブロージア)後藤香織司祭である。[8]
参照項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 歴史的経緯で、福井県・石川県・富山県の日本聖公会教会は京都教区(主教座聖堂:聖アグネス教会)に、静岡県・山梨県の教会は横浜教区(主教座聖堂:聖アンデレ教会)に所属する。
- ^ Diocese of Hokkaido and Diocese of Chubu (Diocese of Chubu, Anglican Church in Japan)
- ^ J. Cooper Robinson: A Canadian Missionary and Photographer in Japan, 1888-1925 (Univ. of British Columbia)
- ^ 日本聖公会の歴史と現在:中部教区の歴史と現在(日本聖公会中部教区)
- ^ 一覧から教会をさがす:愛岐伝道区(愛知・岐阜県)、長野伝道区(長野県)、新潟伝道区(新潟県)
- ^ 主教・主教座聖堂:教区主教紹介(日本聖公会中部教区)
- ^ a b c “名古屋聖マタイ教会”. 日本聖公会 中部教区 (2013年7月19日). 2014年3月7日閲覧。
- ^ 司祭 アンブロージア 後藤香織(中部教区の教役者)
外部リンク
[編集]座標: 北緯35度8分48.63秒 東経136度55分57.96秒 / 北緯35.1468417度 東経136.9327667度