推薦入学

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推薦入学(すいせんにゅうがく)とは、主に大学高校が学生を募集する際に、出身校からの推薦を受けた学生を選抜して入学させることである。選抜の基準は、学業やスポーツ、芸術分野など大学・高校が要求する特定分野の成績、調査書等で判断される。近年は自己推薦、社会人推薦など出身校の枠や現役・浪人(卒業時期)の別を問わないなど推薦入学の形態も変化しつつある。北陸大学のように国内の全高校を推薦入試指定校にしたり(全高校を推薦指定校に 2007年1月11日 読売新聞)、立命館アジア太平洋大学のように予備校早稲田塾)に推薦入試枠を与える事例(予備校に推薦枠 2006年7月5日 読売新聞)も見られる。

従来は私立学校で多く行われており国公立校での実施例のほとんどは大学のものであったが、近年では公立高校などでも増加している。

形態[編集]

メリット[編集]

学校側のメリットとして、優秀な学生を確保することができる。早稲田大学の評価報告書では、政治経済学部において指定校推薦入試で入学した学生の学力が全入試形態の中でトップであることを指摘し、優秀な学生の確保に推薦入試が重要な役割を果しているとしている。[1]学生側のメリットとしては、通常の入学試験で課せられる試験科目が軽減、もしくは免除されることが多く、通常の入試時期よりも早い段階で合否判定が行われることから受験の負担が軽減される。

デメリット[編集]

特に指定校推薦の場合、合格したら入学を確約しなければならず、早期合格とは引き換えに「チャレンジ校」への受験・合格機会を手放すことを強いられる。また、出身校は将来的にも推薦枠を確保したがるので、推薦入試で入学した場合、中退転学などがしにくくなる。さらに公立大学の場合、指定校推薦がそれぞれの大学がある地元の高校に通っている生徒を優遇すると定められていることが多く、もしその生徒が合格すると、地元人材育成の観点から地元以外の企業への就職が難しくなる。全体では成績不振になった場合、公立大学では指定校制度で合格したのに、地元以外の企業に就職した場合やその意思を示した場合は、将来の推薦枠を返上しなくてはならない可能性がある。

入試優遇制度[編集]

入試において、特別な技能・クラブ活動や生徒会、ボランティア活動等の実績・資格取得の有無などを判定材料のひとつとする大学が増えている。出願資格として英語検定漢字検定TOEIC簿記検定などの取得級(例えば○級以上)が要求されたり、それらの学習を通して得た結果・入学後の勉強の意向などを面接で訊かれる場合がある。

関連項目[編集]


脚注[編集]

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  1. ^ 政治経済学部 (PDF) 早稲田大学教務部 2005年度 自己点検・評価報告書