弦楽四重奏曲第7番 (ベートーヴェン)

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59-11806年に出版された。ベートーヴェンはロシアのウィーン大使だったアンドレイ・ラズモフスキー伯爵から弦楽四重奏曲の依頼を受けた。そのようにして作曲された3曲の弦楽四重奏曲はラズモフスキー四重奏曲としてOp.59として出版された。これはその1曲目に当たるのでラズモフスキー第1番と呼ばれる。

Op.59は、先輩のハイドンモーツァルト、そしてベートーヴェン自身の初期の弦楽四重奏曲とは一線を隔し、規模、構成、各楽器の表現などが充実した、後期の作風の嚆矢を成している。特にこの第7番は一番規模が大きいものとなっており、全楽章がソナタ形式で書かれている。

だが初演当時は上記の点が理解されず、特に第2楽章については「悪い冗談だ」という声まで上がったという。

曲の構成[編集]

第1楽章 Allegro
ヘ長調。第2ヴァイオリンヴィオラの和音に支えられてチェロが第1主題を提示し、それが第1ヴァイオリンへと受け継がれるという当時としては破格の書法で始まる。展開部ではフガートが用いられ、再現部を経て長大なコーダで締めくくられる。400小節を超える大曲。
第2楽章 Allegretto vivace e sempre scherzando
変ロ長調。チェロによる同音連打で開始される。
第3楽章 Adagio molto e mesto - attaca
ヘ短調。第1ヴァイオリンによるカデンツァを経て、切れ目なく終楽章へ続く。
第4楽章 Theme Russe, Allegro
ヘ長調。ロシア民謡による第1主題で始まる。コーダではアダージョにテンポを落とした後、プレストで華々しく終結する。

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