妊娠糖尿病

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妊娠糖尿病(にんしんとうにょうびょう, 英語: gestational diabetes)は、妊娠中のみ血糖値が異常となる症状をいう。ICD-10:O24.4、O24.9。

診断基準は2010年に「妊娠中にはじめて見つかった、糖尿病にはいたっていない糖代謝の異常」と世界共通の定義がなされた。妊娠時に診断された明確な糖尿病は含まない。妊娠中は、hPLエストロゲンプロゲステロンなどの妊娠中に増加するホルモンにより、耐糖能が悪化しがちであることによる。一般には、出産後に改善する。一方、もともと糖尿病患者が妊娠した場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれる。とは言え、もともと糖尿病であったかどうかを完全に確認できているわけではなく、妊娠糖尿病で発症し、分娩後もそのまま糖尿病が治らないこともままある。妊娠中は運動療法があまり出来ないため、まず食事療法を行います。食事療法を適切に行うことにより、お母さんと赤ちゃんがともに健全に妊娠を継続できます。基本的に食事療法が対応できますが、もしもそれで血糖管理が十分にできなかった場合は、インスリン注射療法などを行うこともあります。必要に応じて六分食やインスリン持続皮下注 (CSII) などを行うこともあります。

妊娠糖尿病は、正常血糖を保ち、妊娠中や出産時に適切な医療の介入を行えば、通常の妊娠と同等である。 また妊娠糖尿病では赤ちゃんの身体の発育が良いので、出産のときに頭が通っても肩が通らない肩甲難産になりやすい。そのため、もしも分娩が長引く場合には帝王切開が良い。