早産
早産 | |
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![]() 出生児 | |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | O60.1, P07.3 |
ICD-9-CM | 644, 765 |
DiseasesDB | 10589 |
MedlinePlus | 001562 |
eMedicine | ped/1889 |
MeSH | D047928 |
早産(そうざん、英語: premature birth)とは、在胎週数(真の妊娠期間+2週)が22週 - 36週で出産することをいう。ただし、児が胎内で死亡していた場合には死産と呼び、在胎22週未満の場合には流産となる。基本的には22週以上ならば適切な医療的処置を受けた保育で生存させられる可能性がある。早産で生まれた児のことをかつては「未熟児」と呼んだが、未熟児という用語は早産児(22週 - 36週で出産された児童)と低出生体重児(出生体重が2500g未満の児童)のどちらの意味にも用いられていた。早産児と低出生体重児で医学的対処が異なるため、現在では未熟児という用語は正式には用いられない。妊娠時に多数の腟内射精などで起こる絨毛膜羊膜炎が最大の原因となっている[1][2]。
概要[編集]
妊娠22週 - 37週未満の分娩を早産という。出産の約5%で認められているが34週未満では胎児の予後が不良であることが多い。34週以降では比較的良好であるといわれている。前置胎盤、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離などによって母児救命のために行う人工早産と切迫早産や前期破水による自然早産が知られている。自然早産の原因はほとんどが羊膜絨毛膜炎である。妊娠22週 - 37週未満で規則的な子宮収縮、少量の性器出血、水様帯下などを自覚した場合は切迫早産である可能性がある。破水が起こっているかどうかによって対応は大きく異なるが、基本的には入院管理としできるだけ妊娠期間を延長させ、児の発育、成熟を図るようにする。破水をしていて、子宮内感染または胎児ジストレスがある場合は帝王切開の適応となる。未破水で胎児が安全である場合は安静を保ち、妊娠の継続を行う。そのため子宮収縮抑制薬やウリナスタチンなどを用いることがある。早産で生まれた子はいわゆる未熟児となりやすい。
ICD-10[編集]
O60-O75
原因[編集]
- 妊娠中の異常
- 内科・婦人科的な合併症
- 社会的な要因
分類[編集]
- 切迫早産
- 陣痛が発来しているが、まだ弱く頸管の開大が始まっていないもの。
- 進行早産
- 規則正しい陣痛が発来し、頸管が全開大しているもの。
基本的に早産は正常分娩と同じ経過をとる。
治療[編集]
切迫早産の場合は安静、子宮収縮抑制薬(塩酸リトドリンマグネシウム)を投与し様子をみる。進行早産では正常分娩と同様の処置をする。
脚注[編集]
- ^ “「一番重い刑を…」実娘に子供を産ませた父親の非道と言い訳の数々(FRIDAY)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2022年1月10日閲覧。 “「妊娠中の性行為が考えられます。Aさんの場合にその可能性があると述べる理由として、31週で陣痛が起こった原因として『絨毛膜羊膜炎』を発症していました。これは、妊娠中に膣内に射精が繰り返された可能性があります」争われている起訴事実は2013年のAさんとの性交であるが、実際はその後も、妊娠しているAさんに対して性交を繰り返していた可能性を、医師から指摘された格好となる。”
- ^ “絨毛膜羊膜炎とは?原因や症状は?-おむつのムーニー 公式 ユニ・チャーム” (日本語). jp.moony.com. 2022年1月10日閲覧。