名曲喫茶ライオン

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株式会社 ライオン
(名曲喫茶ライオン)
Lion Corporation.
名曲喫茶ライオンの看板
名曲喫茶ライオンの看板
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0043
東京都渋谷区道玄坂2丁目19番13号
北緯35度39分33.4秒 東経139度41分46.9秒 / 北緯35.659278度 東経139.696361度 / 35.659278; 139.696361座標: 北緯35度39分33.4秒 東経139度41分46.9秒 / 北緯35.659278度 東経139.696361度 / 35.659278; 139.696361
設立 1926年
業種 サービス業
法人番号 9011001024235
事業内容 喫茶店の運営
代表者 石原圭子
外部リンク lion.main.jp
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名曲喫茶ライオン(めいきょくきっさライオン)は、東京都渋谷区道玄坂にある名曲喫茶

概要[編集]

リクエストに基づきクラシック音楽が流される。15:00と19:00には定時コンサートが行われ、店側が事前に決めてあるプログラムに沿って曲が流される。毎月のプログラムは来店の際に渡されるリーフレットに記載されているが、このリーフレットの表紙の絵は初代店主によるものである[1]。大きな声でのおしゃべり、および写真撮影は禁止されている[2]。スピーカーは1950年[3]パイオニアの技師がこの店のために設計したもので、アメリカのオーディオ専門雑誌に取材されたこともある[1]

歴史[編集]

1926年会津の造り酒屋の息子で[2]、画家志望であった山寺弥之助(当時24歳)が、母親と一緒にできる商売をと[4]「ライオン」を設立。外装・内装のデザインは山寺自身が行った[5]。3種類の豆を用いた[3]コーヒーの淹れ方は、山寺のいとこがロンドンの「ライオンベーカリー」にて習得したものであり、それ以来同じ手順が守られ続けている[6]。戦前は従業員が女性のみで、着物姿の者もいた[4]。また、最初の店舗は並木橋にあり、和菓子を販売していた[6]

1945年東京大空襲により全焼したが、1950年に焼失前と同じデザインで再建され、1955年には山寺店長の義弟である2代目店長の石原宗夫(当時30歳)が加わった[5]。また、戦時中には横文字が禁止されていたため「黒獅子」という名前で営業しており、憲兵が見回りに来た時には同盟国であるドイツの音楽を流し難を逃れた[7]

戦後はレコードの調達に苦労し、 闇市で購入したり、アメリカに帰国する進駐軍の兵士に譲ってもらったりした[8]。ただ、太平洋戦争の際に砂糖などの貴重品を埋めて保管していたため、復興自体は早かった[4]。また、高校生だった上皇明仁が来店したこともある[8]

一時期、向かいにも支店を開いていた[4]が現在は存在しない。

1990年には初代店主の山寺弥之助が91歳で永眠し、2007年には2代目店主の石原宗夫が77歳で永眠している[5]。2018年時点では、2代目店主の妻である石原圭子が3代目店主を務める[2]

なお、各階にコーヒーを運ぶための手作り人力エレベーターが、2017年4月の時点ではまだ使用されている[9]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「#喫茶部 どこか懐かしく、不思議と新しい レトロ喫茶12選 ※小谷実由と厳選した「名曲喫茶ライオン」「ストーン」「gion」「ワンモア」「カフェ アンセーニュ ダングル」「ロン」他」『東京ウォーカー』3月号、KADOKAWA、2018年、 93頁。
  2. ^ a b c 「新・渋谷さんぽ 変わらないほうの渋谷もイイネ 名曲喫茶店主 石原圭子さん 随所に光る美的センス。クラシック音楽の宝箱 ※「名曲喫茶 ライオン」」『OZmagazine』11月号、スターツ出版、2018年、 77頁。
  3. ^ a b 「東京“昭和”探訪 あの頃の風景 懐かしの味、昭和の名店 レトロ喫茶 ※『さぼうる』『はまの屋パーラー日比谷店』『喫茶 古城』『トリコロール本店』『アンヂェラス』『名曲喫茶ライオン』」『ノジュール』4月号、JTBパブリッシング、2018年、 55頁。
  4. ^ a b c d 「新しい街並み、変わらない街並み 渋谷・表参道 円山町ものがたり 花の街のいまとむかし ※喜利家・鈴子さん、おでん割烹ひで、名曲喫茶ライオン、ホテル ハイランド、シネマヴェーラ」『散歩の達人』5月号、交通新聞社、2012年、 30頁。
  5. ^ a b c 名曲喫茶ライオンの歴史”. 名曲喫茶ライオン. 2019年8月31日閲覧。
  6. ^ a b 「コーヒーギア大全 そこは、名曲を奏でる喫茶店 ※東京都渋谷区「名曲喫茶ライオン」」『モノ・マガジン』4月2日特集号、ワールドフォトプレス、2015年、 47頁。
  7. ^ 泉麻人「喫茶店ブルース 29回 「名曲喫茶ライオン」(東京・渋谷) 百軒店の歴史深い教会建築」『読売ウィークリー』12月7日号、読売新聞東京本社、2008年、 43頁。
  8. ^ a b 「おとなの江戸学入門 400年都市の昔と今とを歩く 昭和時代 東京の名店で昭和の音楽に癒やされる ※「ジャズ喫茶 マイルストーン」「名曲喫茶ライオン」「うたごえ喫茶ともしび新宿店」他」『日経おとなのOFF』5月号、日経BP社、2012年、 71頁。
  9. ^ 荒俣宏「「昭和遺産」探訪 2回 「うたごえ」と沈黙 昭和の名曲喫茶『ライオン』 東京・渋谷の路地裏に佇む“昭和モダン”が現役の老舗」『サライ』4月号、小学館、2017年、 107頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]