千人針 (映画)

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千人針
監督 三枝源次郎
脚本 佃血秋
出演者 福井松之助
杉浦くに
滝沢靜子
撮影 漆山祐茂
製作会社 大日本天然色映画
公開 1937年
上映時間 39分(現存23分)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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千人針』(せんにんばり)は、1937年に公開された日本最初のカラー映画である。日本国内ではフィルムは戦災等で消失し、存在を知る者はごくわずかな存在であった上に、フィルムは国産ではなかった為、従来、日本最初のカラー映画は1951年の『カルメン故郷に帰る』とされてきた。

1945年8月9日ソ連対日宣戦布告により中国東北部(旧・満州)に侵攻したソ連軍によって『千人針』のフィルムは接収され、ロシアのアーカイブに保管されていた。ソ連崩壊後、2003年8月にモスクワのロシア国立フィルム保存所(ゴスフィルモフォンドロシア語版)でアーカイブを整理した時に発見され、NHKのドキュメンタリー番組で広く知られるようになった。ただし、オリジナルフィルムが1062mあったのに対し、現存するのは半分近くの534mである。

IMAGICAによりデジタル復元版が制作されており、2017年5月14日・20日に東京国立近代美術館フィルムセンターで公開されている。

あらすじ[編集]

生き別れの母から離れ暮らしていた青年に召集令状が届き日中戦争へ赴く。出征前にその母と会い、千人針に糸を通してもらい戦場へ赴く。

キャスト[編集]

ほか

スタッフ[編集]

戦前のカラー映画[編集]

戦前でも富裕層を中心に、アメリカ製コダック・カラーフィルムやドイツ製アグファ・カラーフィルムなどは、ホームムービーとして一部の家庭では存在していたが、本格的な日本のカラー映画は『千人針』である。1945年にも戦中疎開の中での疎開児童と教師との日々を綴った映画『春の歌』が国産フィルムを使用し試作されている。しかし映画は戦災で現存しない。

参考文献[編集]