北沢喜代治
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北沢 喜代治(きたざわ きよじ、1906年10月17日 - 1980年8月11日)は、日本の作家。
生涯
[編集]長野県上高井郡須坂町(現須坂市)生まれ。旧制松本中学(長野県松本深志高等学校)、旧制松本高等学校文科甲類を経て東京帝国大学国文科卒業。
富山県旧制高岡中学(富山県立高岡高等学校)などの教壇に立つ傍ら、1937年、臼井吉見らと同人誌『鳰の巣』を発行し「最後の銅貨」などの小説を発表。『早稲田文学』には「雁の書」が掲載された。
詩集『兄の最後の手紙』(1935年)では貧困への憎悪を表現したものであるが、秋山清には酷評された[1]。
戦時中は宇野浩二が北沢を頼り松本に疎開。戦後は小谷剛主宰の『作家』に「日之島」、「夢三代」などの小説集を出した。
晩年の1961年に自ら『屋上』を主宰し、「妙な幸福」、「鵠凍えず」などを刊行した。
脚注
[編集]- ^ 池澤實芳「浪漫主義詩人・雷石楡の誕生--局清の『沙漠の歌』批判及びその他」『商学論集』、福島大学経済学会、1-22頁、2007年。ISSN 02878070 。
参考文献
[編集]- 『長野県歴史人物大事典』 郷土出版社、1989年
- 荻上悦子著「春寂寥 旧制松本高等学校人物誌」 2008年