亀山城 (伊勢国)

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亀山城
三重県
多聞櫓(修復前)と石垣
多聞櫓(修復前)と石垣
別名 粉蝶城
城郭構造 梯郭式平山城
天守構造 不明
築城主 関実忠
築城年 文永2年(1265年
主な改修者 岡本良勝本多俊次
主な城主 関氏岡本氏本多氏石川氏
廃城年 明治6年(1873年
遺構 多聞櫓、石垣、堀、土塁
指定文化財 多聞櫓(県指定史跡)
再建造物 模擬塀
位置 北緯34度51分22.13秒
東経136度27分2.13秒

亀山城(かめやまじょう)は、伊勢国鈴鹿郡亀山(現在の三重県亀山市本丸町)にあった日本の城。別名を粉蝶城(こちょうじょう、ふんちょうじょう)という。文永2年(1265年)に関実忠によって若山(現在の三重県亀山市若山町)に築城され、その後現在の位置に移された。江戸時代は東海道の要衝としてたびたび城主が変わり、石川氏の時代に幕末を迎えた。

歴史[編集]

鎌倉時代 - 戦国時代[編集]

伊勢亀山城は、文永2年(1265年)に伊勢平氏の流れをくむ関実忠によって伊勢国鈴鹿郡若山に築城された。神戸、国府、鹿伏兎、峯、亀山の各城を居城とする関五家の宗家の居城として重きをなした。その後、関氏の時代のうちに現在の位置に移され、永禄10年(1567年)の織田信長の伊勢進攻以降は、たびたび戦場となった。天正11年(1583年)には蒲生氏郷が城主となっている。天正18年(1590年)に、豊臣秀吉に従った岡本良勝が入城後、天守本丸、二の丸、三の丸などのその後の亀山城の母体となる城が形成されたとされる。

江戸時代[編集]

江戸時代においては、亀山城は伊勢亀山藩の藩主の居城となった。江戸時代初頭には丹波亀山城の天守を解体するよう命じられた堀尾忠晴の間違いによって、天守を取り壊されている。またこの時期の亀山城は幕府の宿所としての役割があり、上洛する徳川家康秀忠家光などが本丸を休泊に利用している。このように本丸は徳川氏の休泊に度々利用されていたため、城主居館は二の丸におかれていた。寛永13年(1636年)、城主となった本多俊次の手で大改修が行われ、天守を失った天守台に多聞櫓が築造された。

明治維新以降[編集]

2006年に復元された二の丸帯曲輪
多聞櫓(修復後)

明治維新以降は、明治6年(1873年)のいわゆる廃城令によって、殆どの構造物が取り壊された。このため現在は天守台・多聞櫓・石垣・堀・土塁など一部が残るに過ぎない。ただ、多聞櫓は原位置のまま残る中核的城郭建築として三重県下では唯一の遺存例であり、現存する多聞櫓として全国的にも数少ない存在であるため、本丸南東の天守台と多聞櫓本体を併せて、「旧亀山城多聞櫓」の名称で三重県の史跡に指定されている[1]。また、二の丸御殿玄関は、西町の遍照寺本堂に移築されている。

平成時代[編集]

  • 平成13年(2001年)より4月上旬に「亀山城桜まつり」が行われている[2]
  • 平成18年(2006年)には亀山城周辺保存整備事業の一環として、二の丸帯曲輪および周辺部分が江戸時代末期の状態に復元された。翌平成19年(2007年)4月15日に発生した三重県中部地震により天守台の石垣の一部が崩落したが、崩落箇所は昭和47年(1972年)の台風被害の補修で新たに積んだ部分のみで、江戸時代初めごろに穴太衆(あのうしゅう)によって築かれた古い部分には一切被害はなかった。
  • 平成23年(2011年)8月-平成24年(2012年)3月の間、多聞櫓の復元修理において破損箇所の修理の他、江戸末期の姿に戻すため板壁から漆喰壁にするなどの工事が行われた[3][4]。費用は約7800万円。
    • 復元修理完了間際[5]の2012年12月14日夜、火災が発生し5-6m2が焼けた[6]。このため工期は延長、公開も延期された。
  • 平成25年(2013年4月7日、櫓の修復完成式典が行われ、一般公開が開始された[7][8][9]

アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 旧亀山城多聞楼”. 三重県教育委員会. 2012年8月5日閲覧。
  2. ^ 亀山市観光協会
  3. ^ 亀山市公式サイト
  4. ^ 亀山城多聞櫓復原修理について(PDF)
  5. ^ 県指定史跡「亀山城多門櫓」を復元 江戸末期の姿よみがえる:伊勢新聞(2012年12月4日)
  6. ^ 亀山城多聞櫓で火災、不審火か:中日新聞(2012年12月16日)
  7. ^ 旧亀山城多門櫓「平成の大修理」完成:亀山市(PDF)
  8. ^ 旧亀山城:多門櫓の修復終了 07年の地震で被害 /三重:毎日新聞2013年4月6日
  9. ^ 旧亀山城多門櫓、4月から公開 修復完了 三重:朝日新聞2013年3月18日

関連項目[編集]